お茶請け企画~高級ボトルティーに合う日本酒見つけるまで帰れません~

OCHA TIMES編集長
お茶請け企画~高級ボトルティーに合う日本酒見つけるまで帰れません~

一本数万する高級ボトルティーと日本酒とのマリアージュの可能性を探る

日本茶を提供する様々な形の一つに高級ボトルティーがあります。初めて私が高級ボトルティーを飲んだのは松島園で試飲させていただいた「kawasaki」。

その味は衝撃で全身の毛穴が開くのではないかと思うほどの純粋な旨味を感じました。

この高級ボトルティーはBenefitea株式会社が研究開発したコールドエクストラクションという製法で作られた品で静岡では主に茶通亭や和茶倶楽部や高柳製茶にて販売中。

この感動はお勧めしたいが、販売価格が高いので簡単には手が付けられないかもしれない。なら高級ボトルティーへの間口を広げる方法はないかと方法を模索。食べ物で合わせるのも良いかもしれないが、私の頭の中をよぎったのは日本酒とのマリアージュ。旨味と日本酒と相性が良い。風変わりな試みかもしれませんが、飲み物である日本酒と高級ボトルティーとのマリアージュが実現するかどうか試してみました。

今回協力していただいたのは、東京銀座にあるtokyo sake departmentを経営するティーヤさん。

プロフィールは以下に

当時ビジネスマンだったティーヤさんは、偶然飲んだ関東の日本酒に魅了され日本酒に関わる仕事をすることを決める。「利き酒師」「日本酒学講師」「酒匠」の資格を取得し、そのまま銀座に関東の日本酒の専門BAR「tokyo sake department」を開業。

日本酒BARと共に東京日本酒部も運営し、酒蔵さん酒屋さんと協業で「蔵人体験」「杜氏体験」「お酒の学校」など様々なイベンを企画。NHKテレビ「首都圏情報ネタドリ!」にも出演。他多くのWEBメディアに掲載される。

日本酒には資格がいくつかありますが、その最難関と思われるのが「酒匠」。

酒匠には筆記試験もありますが、その試験のほとんどがテイスティング試験。難易度の高いその資格保有者は日本に約250人しかいません。ティーヤさんは酒匠の資格ホルダー。そして日本酒BAR「tokyo sake department」には数十本もの美味しい生酒、活性発泡酒、古酒まで揃っています。そのラインナップをフルに活用しながら、酒匠としてプロ最高峰の味覚を保証されたティーヤさん協力のもと史上稀にみる飲み物と飲み物のマリアージュを試します。

今回私が用意したのは

白葉ほん山21600

牧之原雫茶20000

香駿10800

他「息吹」の無料サンプル品。

合計52400円也。


ティーヤ「編集長。値段が私の想定を遥かに超えていて責任が重過ぎます。私は高級ボトルティーというものを飲んだことがないのですが、この値段だとそれなりのクラスの日本酒でなければ合わせられないかもしれません。リスケ含めて考え直すのも必要かと思います。」

いきなり企画が頓挫しかけました。

—「日本茶に高い金を幾らでも出すという人を私はあまり知りません。しかし、日本酒や美味しい料理になら幾らでも出すという人はいます。この高級ボトルティーは旨味の塊なんです。これは日本酒と合う可能性があると感じました。私はとにかく沢山のトライをしたい。沢山の情報が欲しい。どんな結果になっても構わないのでやってください。」

と告げてティーヤさんも快く協力していただくことが出来ました。

ボトルティーを全てワイングラスに注いで味の分析から始めます。グラスに注いだボトルティーをレーザー温度計で計測。温度によって生じる味の変化までチェックします。

ティーヤ「香駿。これはまるで干し草のような香り。タンニンが強めの味だ。息吹と白葉ほん山、色が綺麗ですね。これはどこかトウモロコシのような香り。凄い美味しい!編集長が言っていた旨味の塊という意味が分かってきました。まずは木戸泉から合わせてみよう。」

結論として日本酒と高級ボトルティーとのマリアージュは可能。

「白葉ほん山」
「日本酒~古今~」

「白葉ほん山」
「日本酒~いずみばし生もと仕込み~」

の2通りのマリアージュが成立。

ティーヤ「息吹は生酒系統と合う可能性が高いです。今回試したところでは古酒が合う傾向があるかもしれません。香駿と牧之原雫茶、この二つは旨味の強い系統の日本酒にあうかもしれない。現在のウチの在庫はこれに合うような旨味が強い酒が丁度切らせていてしまってますが、探せば可能性はあるでしょう。結論としていいますと日本酒と高級ボトルティーとのマリアージュは十分に成立します。ただ入手しやすい日本酒を選ぶことを念頭に置いておく必要がある。例え合わせることが出来ても入手難易度が高くて手に入らない日本酒ではどうしようもありません。」

ティーヤ「これは水割りやお茶のロックとかもありかもしれない。サンプル瓶サイズでいろいろラインナップを作ってブレンドするというのも面白いかもしれない。あと瓶の包装をもっときれいにして色でグラディエーションを分けてというのもありです、この木戸泉の古酒みたいにするとか。カクテルなんかも可能性がある。」


日本酒に合うチェイサーという役割でお茶を出すことも面白い。冷酒には冷茶、熱燗には暖かいお茶。お茶の濃さなどを調整すれば更に道は広がる。場合によっては茶殻を柚子味噌や七味で日本酒のお供に出すのも面白い。そうなると外国人受けも狙いたいからオーガニックも考えたほうが良いのか。

森内茶農園が日本茶とチーズは合う、と言っていました。日本酒とチーズが合うというのは定石です。日本酒と日本茶とチーズでトリプリングが出来るかもしれないと思ったので、後日、静岡の長島酒屋店の協力していただき以下のトリプリングを発見しました。

日本酒と日本茶とチーズのトリプリング。

臥龍梅 純米大吟醸 無濾過生貯原酒 愛山「開壜十里香」
高柳製茶 牧之原雫茶ゴールド
さくらのアフィネ

高級ボトルティーという新しい可能性を感じさせるお茶のスタイル。

山香荘茶園やこやぶ園は「日本茶は毎年同じものは出来ない」と言っていたので、収穫の度に、精度の高い味覚と幅広い酒の知識を持った方にマリアージュの組み合わせを作っもらう必要がある。また入手難易度が高い日本酒と合ったとしても提供できないのでそこも注意。

かつやま製茶が「日本茶はその茶畑の水で淹れるのが一番うまい」と言っていたので、組み合わせも出来る限りそれに近づけた方が良いのかもしれない。東海の日本茶とは東海の日本酒。関東の日本茶ならば関東の日本酒で合わせるべきなのか。

茶農家は煎茶を売りたい。ボトルティー化して茶農家が利益を得られる値段にして販売することも可能性としてある。ボトルティーは高いが、急須を使用すれば温度や茶葉の量、抽出時間の調整などで限りなく近い味を自宅で低価格で出す事が出来る、という方面から急須を普及させることも出来るかもしれない。

日本酒と高級ボトルティーという稀に見る飲み物と飲み物のマリアージュは実現した。さらにトリプリングまで可能。他県と比べて静岡の茶は多品種。ボトルティーにするならばラインナップとして他県の追随は許さないだろう。高級ボトルティーにはまだまだ広がりはある。

以上、編集長による高級ボトルティーのレポートでした。

協力していただいたお店の情報

住所

東京都中央区銀座5-5-11塚本不動産ビルB1

ホームページ https://www.tokyosake.net/tokyosakedept/
電話番号 050-5328-5136
電子マネー・カード決済 現金不可。カード、電子マネーのみ可。
営業時間 18:00〜23:00(LastOrder22:30);禁煙
定休日 日曜日(ホームページにて確認)
駐車場 なし
アクセス [ J R ] 有楽町駅 徒歩5分
[ 地下鉄 ] 銀座駅B5出口 徒歩2分(銀座線、日比谷線、丸ノ内線)

 

 

関連記事