太田茶店

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太田茶店
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いっぱいのおもてなし~大きな赤い急須の太田茶店~

代表取締役の太田貴久社長にお話を聞かせていただきました。


太田貴久「太田茶店は

「森の息吹」

「旬菓の社」

「お茶屋」

の3つをもってお客様をおもてなししております。土日には農家さんの野菜やイチゴなど朝市もやっていますよ。」

おむすびランチが人気~森の息吹~

太田貴久「ここは「森の息吹」という、日本食をお茶と絡めて食べていただく場所になります。

主なメニューは350円のおにぎりランチと550円のおにぎりランチ。ランチのラストオーダーは一時半。時期によってはとろろ定食も提供しております。」

↓550円のおむすび定食

↓期間限定のとろろ定食

太田貴久「こちらで子供からお年寄りまで三世代揃って食事をして下さると、幅広い世代が食事と一緒にお茶を飲んで下さるのです。

今の子供達はお茶を知らない子が多い。

「ご飯の時にお茶って飲んでいいんだ」と言った子供がいたくらいです。

お茶を出してないのではなく、そもそもお茶を飲んでいない。

ご飯の時にお茶を飲むと口の中がさっぱりとする。ご飯とも合う。

私達はそこから始めなければならない。現代は飲むものが多様化し過ぎている。

もう急須以前の問題なのだと思います。

↓コロナ禍に入るまではこのように自由な形でお茶が提供されていた(コロナ対策の為、現在はお茶を淹れてくれる店員に声をかけてお茶をもらうという提供形式になっています)

太田貴久「子供がお茶を飲めると分かれば、お年寄りも子供の為にお茶を買ってあげます。今は健康飲料としても良いので、そういった面からも広まっていく。

とりあえず、お茶飲んでおけ病気の予防にも繋がるから、と。

そうやってお茶の習慣が出来る。

―「ここは美味しいものを提供すると同時にお茶の広告になっているのですね。」

太田貴久「そうですね、ここでは昔の日本に立ち返っている。

おにぎり、みそ汁、たくわん、お茶。

私はこれが日本人としての究極だと思います。この和食文化を通してお茶を普及していき太田茶店という店のファンを増やしていきたいのです。

太田茶店

太田貴久「冬は扉を閉めきっていますが、夏にはオープンスペースとなります。川がすぐそこにあるので良い風が入ってきて、とても気持ち良い。変な話ここで寝ていかれる方もいます。」

―「寝てしまう人がいてもいいのですか?」

太田貴久「はい、お客様から「寝ていいか」と言われたら、私共は「どうぞ寝て下さい」と(笑)
読書される方もいますよ。勿論、その際には私共がお茶をお出しします。皆様にそうやって寛いでもらえるスペースとしても活用されています。」

森の小さなお菓子屋さん~旬菓の社~

太田貴久「お茶に合わせて和菓子だけでなく、ケーキを提供していくことで

「洋菓子にもお茶って合う」とお客さんが言ってくれるようになりました。

店で提供しているケーキも和菓子もすべて自社工場「旬菓の社」で和菓子職人が拘りを持って作っており、何度もリニューアルしています。」


太田貴久「ケーキでも和菓子でも、お客様に自分で選んでいただくことで、お客様の好みの形でお茶を頂くことが出来ると思うのです。
そうすることでお客さまに喜んでいただける。
そうやって、みなさんに作り上げていただくお茶屋さんをめざしてやっています。」

太田貴久「この地域には小國神社という1300年以上の歴史がある観光名所があるので、インバウンドの方も多くいらっしゃるのです。太田茶店をご贔屓にして下さるお客様がインバウンドの方を連れてきてくださることが多い。

その時に外人さんがケーキとお茶を提供されて驚かれるのです。

「なんだ、この緑の飲み物は」と

私は「これが日本のお茶です」と言いますと

外人さんは「ケーキは分かるが、なぜ黒い色の飲み物ではないのか」つまりコーヒーや紅茶ではないのか、と言ってくるわけです。」

太田貴久「しかし、実際にお茶と合わせて食べていただくと、お茶も洋菓子に合うのだ、と分かっていただける。
そういった新しい発見をしていただくお茶屋があっても良いのかな、と思います。
お茶を知らなかった子供だってチョコとお茶が合うと言ってくれますから。」

太田貴久「夏限定で、かき氷も7年以上やっています。ソースからあんこまで、すべて太田茶店での手作り。小豆もウチで焚いているので既製品は全く使っていない。手作りなので用意できる数に限りがあり、朝9時から始まると2時くらいでもう売り切れてしまいます。」

↓夏限定の太田茶店のかき氷はあっという間に完売してしまう。

飲んで選べるお茶の専門店~お茶屋~

太田貴久「太田茶店が目指すは敷居の低いお茶屋さんです。
お客様がこのお茶飲んでみたいと言ったら一番高価格のお茶から低価格の200円のお茶まで、なんでも試飲していただけます。

お茶も浅蒸し茶や珍しい品種のお茶を多く取り扱って発信していき、他にはないお茶を追求しています。」

太田貴久「もともと一宮茶農業協同組合という生産農家の共同工場があったのですが、前社長でもある現会長が、そこを株式会社一宮という新しい組織として立ち上げました。

そうすることで太田茶店は生産から小売りまで一貫した販売ルートが確保することが出来、安定供給安定販売が可能になったのです。

農家がお茶屋をやるというのはありますが、太田茶店の場合は、お茶屋が農家をやっている。

出資という形ですが、とても珍しい形なのではないかと思います。

―「なるほど、お茶の品質がブレなくなるのと同時に、今流行りの見える化にも繋がりますね。」

太田貴久「はい。お客様には、いつでも同じ品質のお茶を提供出来ますし、安心を保証することも出来ます。」

私達がもう一度お茶屋に立ち戻って、もっと研鑽する必要がある

―「太田茶店の活気は本当に凄い。茶業の不況とは縁がないように見えます。」

太田貴久「茶の売り上げは下がっていますよ、正直言うと厳しいです。

しかし、イオンさんやイトーヨーカドーさんは売り上げが落ちていない。

それはなぜか。

量販店さんは買い物ついでに、そこでお茶を買う流れになっているのです。

そうなると、わざわざこうやってお茶屋で買うメリットがなくなります。

ただお茶を買うというのであれば、量販さんが一番簡単です。

それを、わざわざお客さんに我々専門店に来て買っていただくというのであれば、

私達がもう一度お茶屋に立ち戻って、もっと研鑽する必要がある。

もっともっと努力しないと、お客さんは飽きちゃうから。

商売は飽きない。

飽きたら終わり。

自戒の念を込めて農家さんと一緒に、もっと美味しいものを作り上げて提供していくのです。

―「今は茶業界の中には日本を見限って輸出に切り替えるという人もいます。」

太田貴久「太田茶店も輸出はしていますが、あくまでもそれはビジネスとしてです。

本音をいうと国内のこの店にもっと手をかけたい。

店も昔に比べて、大分増築してきましたが、これはお客さんの要望というより、私共がやりたいと思うことをやっているだけなのです。」

―「私はこれからの茶業界はインバウンドでビジネスを繋いでいくしかないと思っていました。それが国内でこれほど賑わうとは、本当に驚きです。」

太田貴久「私は国内というよりも地元近所で良いのではないかと思っています。近所が来れば、その周りが来てくれて、県外が来てくれて、国内が来てくれて、そしてインバウンドが来てくれる。

いきなり外に目を向けてしまうと、その手前の人が来なくなってしまう。インバウンドがいきなり来ても近所の方々が喜ばないと思うのです。

足元から、より大事にしていきたい。

インバウンド向けのグローバルというよりも

日本人が立ち入りやすいお茶屋さんを目指しているのです。

店が潰れるまで電気は付け続ける。そして従業員は明るい笑顔でいよう。

太田貴久「この店をやるにあたって、私達は県外に行って沢山の店を回りました。

そんな中、とある田舎で、もの凄い繁盛しているパフェ屋があったんです。

運営しているのは、おじいさんとおばあさんでした。

是非とも話が聞きたいと思い、夕方まで店の外で待っていて、閉店後に相談にのってもらいました。」

太田社長「二人は私達にこう言ったんです。

「美味しいだけではお客さんが来ない

人の笑顔を見ているとみんな寄ってきてくれる

お客さんが来てくれて笑顔で帰ってくれる

これが商売のすべてではないか」と。

奥が深いと思いました。

お茶だけではなく、すべてにおいて通じるものがある。

お茶も笑顔で出すのと渋い顔で出すのとでは味も違いますから。

以来、私たちはこう心掛けることにしました。

太田茶店は営業中は絶対に電気は消さないでおこう、と。

店が潰れるまで電気は付け続ける。

暗い店にお客さんは来ないですから。

そして従業員は明るい笑顔でいよう、と。

じゃないとお客さんが楽しめないですからね。

店の裏は公園になっていますので子供達には自由に遊んでもらいます。
そうして子供達を遊ばせている間、親御さんには、お茶を飲んでゆっくりと寛いでいただく。そうやっていくことで人が喜ぶ顔を見れることが嬉しい。

近所の子供から「お菓子頂戴」って言われたらあげちゃいます。そしたら社員から「社長、お菓子あげすぎだ」と怒られたりしてね(笑)」

太田社長「子供が来る店ということは、それだけ人が入りやすいということです。

何度も言っていますが、私達はお茶屋が入りずらいというイメージを変えたい。

この場所をもっと親しみやすいものにしていきたい。

太田茶店が目指すは家族向けの小さいディズニーランドです。

太田茶店の情報・購入方法

住所 〒437-0226静岡県周智郡森町一宮3822
ホームページ http://www.otachaten.com/

(↑ホームページからお茶の購入も出来ます)

電話番号 0538-84-2020
電子マネー・カード決済 対応済み
営業時間 9:00~16:00
定休日 火曜日
駐車場 あり(50台)
アクセス 遠州森町ICより車で15分

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