いしだ茶屋の森のお茶ソフトクリームから続くお茶の新しい届け方【静岡県・周智郡森町】

OCHA TIMES
いしだ茶屋の森のお茶ソフトクリームから続くお茶の新しい届け方【静岡県・周智郡森町】

静岡県周智郡森町で作られているお茶は「森のお茶」と言われており、甘みと渋みのバランスが良く豊かな香りが特徴です。今回取材させていただいた「いしだ茶屋」は、お茶屋をもっと身近に感じて欲しいとの想いから始めた「森のお茶のソフトクリーム」が人気です。いしだ茶屋の産地毎のお茶の詰め合わせセット「金の茶箱」は世界緑茶コンテストで金賞を受賞しました。

この記事では、「森のお茶ソフトクリーム」「金の茶箱」発売の経緯や、いしだ茶屋の考えるお茶の新しい届け方など、いしだ茶屋専務取締役の石田宏之さんのインタビューも交えてお伝えしていきます。

いしだ茶屋とは

いしだ茶屋は静岡県森町にある創業昭和21年の老舗製茶問屋です。甘みと渋みのバランスが良く香り豊かな「森のお茶」を中心としたお茶作りをしています。

いしだ茶屋は静岡県内に全部で4店舗あり、森町本店の他に浜松遠鉄百貨店、都田カインズホーム、湖西のスーパークックマート、の3か所にテナントで入っています。

明るい色を基調としている店内には、地元の子供が描いた画が飾られるなど、地域密着のお茶屋として親しまれています。


人気のティーバッグはパッケージが可愛らしく種類も豊富です。いしだ茶屋のお茶の味を手軽に楽しむことが出来ます。


いしだ茶屋の嬉しいサービス「お茶の升売り」

いしだ茶屋では健康に良いイメージのお茶と縁起物のイメージの升を繋げてお茶の升売をしています。森のお茶だけに山盛りにして詰めてくれます。

升売りで提供されているお茶は100g1000円以上の良質な森のお茶です。升一杯にすると130gから150g入るので内容量としてもお得になります。季節によって升売りで提供するお茶は変わり、秋には熟成仕上げのお茶を升売りで提供しています。

いしだ茶屋の看板犬~柴犬の雌「琴」~

過去に目覚ましテレビの「今日のわんこ」にも出演した、いしだ茶屋の看板犬である柴犬の「琴」。普段は社長には噛みつくことはないのですが、社長から他の犬の匂いがすると嫉妬して噛もうとする可愛らしい一面もあります。一度散歩に連れて行けば、その日はもう噛まなくなるそうです。


「いしだ茶屋」のカフェメニュー

いしだ茶屋の高品質な森のお茶を使用したカフェメニューを少しだけ紹介します。

いしだ茶屋特製の森のお茶ソフトクリーム

いしだ茶屋特製の森のお茶ソフトクリームは、抹茶ソフトクリームではなく煎茶ソフトクリームです。森の産地のお茶の優良粉末茶と上級細粉茶を使用しており、お茶の渋みと甘さが絶妙なバランスです。

ソフトクリームも高品質なものを使用しており、クセもなく爽やかな本格的な森のお茶の味が楽しめます。


焼きもっちり

焼きもっちりの中身は、ほうじ茶餡、抹茶餡、小豆餡の三種類。もちもちの触感と餡の甘さがお茶によく合います。冷たいものと温かいものを選ぶことが出来ます。店内には冷凍の焼きもっちりも売っており持ち帰りも出来ます。



冷やしぜんざい

いしだ茶屋人気のお茶のソフトクリーム、甘さ控えめの爽やかなバニラ、あんこが調和しています。お茶とセットで召し上がるのがオススメです。

黒蜜きなこ

お茶ソフトクリーム、黒蜜きな粉、下にはフレークやゼリーが入っており、食べ進めていくと味や触感が変わっていくのが楽しい一品です。


極み冷茶

いしだ茶屋で取り扱う最高級茶(100g2000円)10gを時間かけて丁寧に水出しで抽出します。澄んだ甘味が口いっぱいに広がります。爽やかなお茶の風味にお腹も心も満足出来る一杯です。


イートインスペースは店の中と外にあり、どちらでも自由に寛げます。

インタビュー:お茶はやり方や見せ方次第でまだまだ広まっていく

いしだ茶屋の専務取締役の石田宏之さんにお話を伺いました。


–いしだ茶屋について教えてください。

いしだ茶屋は昭和21年に創業しました。当時、祖父の石田庄平が戦争から帰ってきた後に、お茶の仲買いの仕事をしたのが、いしだ茶屋のはじまりです。最初は自転車で取引先を周りながら仲買業(仲介)をしていました。平成10年にお茶の小売りにも力を入れていこうと思い、このお店を建てました。

–いしだ茶屋のお茶作りについて教えてください。

我々の仕事は農家から仕入れた荒茶(製品として仕上げる前の原料としての茶葉)を、合組(ブレンド)、火入れ(火を加えることでお茶の風味を変化させる工程)して仕上げることです。

仕入れた荒茶、合組の仕方、火入れや仕上げの方法など、お茶屋によってそれぞれのやり方があり、仕上がるお茶の味もお茶屋ごとに大きく変わります。


私はお茶作りをしてもう20年近くになります。「旨味」と「甘味」にこだわったお茶作りを心掛けています。お客さんには「美味しいね」と言ってもらえて、また飲んでもらいたくなる。そんなお茶を提供していけたらと思っています。

▲いしだ茶屋の作る森のお茶は品質が高く評価されています。

若い方にもっとリーフのお茶を飲んで欲しいという想いはありますが、その為に具体的にどうしたら良いかというのは正直分からないのが現状です。そもそもお茶は無料で出てくるというイメージがあります。高速道路のサービスエリアとかで給湯器から無料で出てきますからね。

私達ももっとホームページやインスタなどでお茶の良さを伝えていき、発信を強化していかなければなりません。日本茶の魅力を広めていき日本茶の文化というのがもっと大事にされていくようになれば、お茶を飲むということが、また少しは見直されるのではないかと思います。

世界緑茶コンテストで金賞を受賞「金の茶箱」

–金の茶箱について教えてください。

金の茶箱を作ろうとしたきっかけは「静五咲(しずいつつざき)」という茶産地毎のティーバッグ詰め合わせ商品です。「静五咲(しずいつつざき)」は静岡の茶産地である、菊川、岡部、森、川根、清水の一事業者ずつと県立大学の岩崎先生とで協力して生まれました。

当初は茶葉で発売したところ、あまり売れ行きが良くなかったのですが、これをティーバッグに切り替えたところ大変好評でした。


「静五咲(しずいつつざき)」の成功をもとに、産地を更に5から10に増やし茶葉の詰め合わせとして作ったのが「金の茶箱~県内10産地のお茶を飲み比べセット~」なのです。こちらも大変好評で世界緑茶コンテスト金賞を受賞しました。いしだ茶屋の入口商品といったような感じでやらせて頂いています。


いしだ茶屋

▲金の茶箱は世界緑茶コンテスト金賞を受賞

–産地毎のお茶の組み合わせ商品というのは、珍しい印象を受けます。

静岡茶といっても県内に様々な産地がありますが、産地毎のお茶の詰め合わせという商品はまだ少ないかもしれません。本来、お茶屋というのは地元のお茶を推していくものであり、他所の産地のお茶をPRするというのは滅多にやらないのです。

このように他所の産地のお茶を売っていることに対して反感を抱くお茶屋は多いでしょう。もしかしたら、邪道とすらみられているかもしれません。

これがもし東京や大阪といった全国から物が集まる商業地のお茶屋であれば、産地毎のお茶の詰め合わせを売るというのも良いかと思います。しかし、私は森の産地のお茶屋という看板を背負っています。こういった事をして良いのかというジレンマがないわけではないのです。

お客さんの中には、いろんな産地のお茶を飲み比べしたいという要望もございます。お茶を広めていくことに繋がるのであれば、とやらせていただくことに決めました。

昨今のお茶業界は国内需要という面では頭打ちです。昔のように、家族団欒しながらお茶でほっと一息するというのも今は少なくなってきました。核家族化していますし一人暮らしの方も多くいます。今はそういったものが希薄な世の中でもあると同時に、そうした余裕がないという方も多いかと思います。

しかし、目線を変えればチャンスはあると思います。今こうしてやらせていただいているカフェも最初からあったわけではないのです。開店当初は小売りのみの専門店をしていました。そのうちに私達も、お茶を広めていく為に何かしらやりたいと思い、開店してから1年後に森のお茶のソフトクリームを始めました。

これが大変好評でして、そこからいろんなカフェメニューを作るようになり今の形に至るのです。

いしだ茶屋

夏にはかき氷の提供もしています。ほうじ茶や緑茶や抹茶など様々な種類を用意しており、なかでもイチゴのかき氷は、氷の中にイチゴを閉じ込めたものを削り出して提供するスペシャルな品です。

毎年、多くのお客様に冷たいかき氷とお茶を召し上がっていただいており、あっという間に売り切れてしまいます。お茶はやり方や見せ方次第でまだまだ広まっていく。私はそう思います。


いしだ茶屋の情報・購入方法

住所 〒437-0215 静岡県周智郡森町森1525-1
ホームページ http://www.ishida-chaya.com/
(↑いしだ茶屋のホームページ)

 

https://www.ishida-chaya.jp/
(↑オンラインショップ)

電話番号 0538-85-2446
電子マネー・カード決済 対応済み
営業時間 9時~17時30分
定休日 不定休
駐車場 あり
アクセス 新東名森掛川ICより車で15分

遠州森駅より徒歩10分

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