茶の芽

OCHA TIMES
茶の芽

日本に日本茶を広めたという聖一国師と繋がるお茶の体験を提供する創業60年以上の老舗森田製茶が運営する日本茶カフェ

自然のどかな風景の中に溶け込むようにある情緒あふれる佇まいの日本茶カフェ茶の芽。カフェの近隣にある家が、日本に日本茶を広めたという聖一国師の家とのことです。

茶の芽

店内に並ぶ有名人のサイン。

売りとなっている日本茶はもちろんのこと、他に焼団子、ほうじ茶プリン、抹茶チョコフォンデュと多彩なお茶に合う品々を提供しています。

週末限定でシフォンケーキもあります。

天空セットとほうじ茶プリン、抹茶チョコフォンデュを注文しました。

注文した品が来るのを待っている間に茶の芽の店主を務める森田製茶代表取締役の森田純平さんにいろいろ話を聞かせていただきました。年齢を感じさせないほど若々しい見た目と明るい笑顔が印象的な方でした。


森田純平「私がこの業界に入ったのは二十歳くらいの時です。鹿児島に3年間修行に行ったんです。 静岡の人は鹿児島にお茶の修行に行き、鹿児島の人は静岡にお茶の修行に来る。そういう慣例があるんですよ。 今から15年以上前になります。」

—「なるほど鹿児島も日本茶の産地として有名です、静岡とはそういったところで交流があるのですね。茶業界は厳しいと聞きますが、森田さんはどのように感じているのでしょう?」

森田純平「原発の風評被害、これが一番辛かったです。一度離れてしまったお客様はなかなか戻って来てはいただけませんでした。」

—「福島の原発風評被害ですか。静岡の農家はそれで相当苦しんだそうですね。今はもうそれも収まってようやく落ち着いたそうですが、リーフの日本茶離れは実感として感じますか?」

森田純平「残念ですが今は急須を持っている方も減っています。なんとかお茶を広めていこうと、急須を使った日本茶の淹れ方教室などを開いたりしています。20代から45歳くらいまでの若い世代で作られた静岡茶業青年団という組織を結成して、急須を使用したお茶の普及活動をしているんです。 自分で急須を使って入れてもらう事で、そこから人間同士のコミュニケーションや話題の広がりなどにも繋がると思っています。」

—「この茶の芽というカフェは日本にお茶を伝えた聖一国師の生家がすぐ近くにあるそうですね。」

森田純平「日本に静岡茶を伝えた聖一国師の生家の前の茶畑が荒れて放置されていたんです。これを私たちが 植え替えて復活させました。4年ほどかかりました。」

—「4年もかかったんですか!?」

「収穫の時は50人以上が集まって、ひとつひとつ手で摘み取っています。年間30キロほどしかとれませんが、 結果としては世界緑茶コンテストで最高金賞を頂きました。2014年から3連覇です。それが茶の芽の「伝説セット」と「天空セット」になります(笑)」

天空セット、同時にほうじ茶プリンも来ました。

天空セット

小さな砂時計が添えられています。店員の方からは丁寧にお茶の説明と淹れる時間、方法や注意点など丁寧な説明がされました。

森田純平「美味しいお茶は淹れ方も難しいところがあります。最高金賞をとったお茶なので是非とも適切な淹れ方で飲んでいただきたいと思い、店で提供をすることにしました。」

続いて抹茶チョコフォンデュが到着。

抹茶チョコフォンデュ

森田純平「2019年は気候の影響で収穫時期が遅くなりました。毎年茶葉の収穫量も少なくなっているんです。去年は、とうとうペットボトルのお茶の茶葉の量が、急須で淹れるリーフの茶葉の量を上回りました。茶農家の高齢化も進行しています。今いるほとんどの茶農家は65歳以上です。静岡茶は斜面での作業が多いですし本当に辛いだろうと思います。」

—「悲しいことです。紅茶やコーヒーは手間暇かけて飲むのに日本茶はそうならないというのは。日本茶の本当の味や魅力を知って、それでも飲まないというのであれば仕方ないですけれど、そもそも最初から選択肢の中に入っていないから、みんな本当の味を知らない。」

森田純平「茶の芽も季節に応じて主力品を考えています。夏の売りとしては「抹茶かき氷」があります。普通のかき氷と違って、お茶の葉と抹茶を氷の中に入れてあるんです。それをかき氷として削り出します。これを求めて夏はお客さんが凄かったです、行列が出来ました。冬はそれに比べると、かき氷を提供していた時ほどのお客様は来られなかったんです。では冬もかき氷に負けないようなメインを作ろうと考えまして、それで作ったのがやきいもパフェです。ウチの嫁が鹿児島でさつまいも農家をやっていまして、それを貰っているんです。」
(とても楽しそうに話す森田純平さん)

鹿児島のサツマイモ農家から直送されたやきいもパフェ。

やきいもパフェ

店内に静かに鳴り響く水琴窟の音色。

森田純平「この下には1.5メートルの穴が掘ってあり、中にに60センチの瓶をさかさまに置いてあります。水を流して見ましょう。綺麗な音色がするんです。店の前を走る車の音で余り聞こえない時がありますが、どうです?(水を流す店主)」

耳を澄ますとリーンと静かに美しい音が鳴り響く。心が落ち着くのを感じる不思議な音色でした。

森田製茶が4年かけて復活させたという聖一国師の生家の前の茶畑。

荒れ果てた茶畑を復活させるだけでなく、そこから収穫した茶葉で最高金賞をとるというのは、聖一国師のご利益なのか、それとも作り手の技と熱意なのか。歴史と神秘を感じる素晴らしい茶との出会いを感じに来てみてはどうでしょう。

以上、編集長による茶の芽レポートでした。

店の情報

住所 〒421-1314静岡市葵区大原1827
ホームページ https://ameblo.jp/oharachanome/

https://www.facebook.com/茶の芽-581898025311737/

電話番号 054-270-1313
電子マネー・カード決済 対応済
営業時間 10;00~17;00
定休日 月曜日、第四火曜日
駐車場 あり(4台)
アクセス 藁科都市山村交流センター わらびこ 目の前

しずてつバス 藁科線 「夜打島バス停」下車すぐ

静岡市街地より、国道362号線を藁科方面へ走り、約30分

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