茶の芽

OCHA TIMES
茶の芽
この記事の文字数2420字

茶の芽とは

藁科川と大原の山々に囲まれた自然豊かな場所で、のどかな風景の中に溶け込むようにある日本茶カフェ「茶の芽」。
運営するのは創業60年以上の老舗森田製茶。

元々この場所は、森田製茶のお茶の小売店だったそうですが、お客様に急須で淹れるお茶の美味しさを飲んで知ってほしい、との想いから当時の建物を再利用し、お茶を急須で淹れて飲める体験型のカフェとして2016年に「茶の芽」がオープンしました。
カフェに隣接した販売スペースでは店内のお茶を全て10%OFFで購入できます。

↓カフェの中には有名人のサインも多数ある。

日本に日本茶を広めたという聖一国師(しょういちこくし)と繋がる日本茶カフェ

鎌倉時代、京都にある東福寺を建立した高僧 「聖一国師(しょういちこくし)」が、中国より持ち帰った茶の種を、この「本山」の地に蒔いたのが静岡茶の始まり、と伝えられています。静岡で最古の歴史を持つ茶産地のお茶、それが静岡の「本山茶」。

茶の芽の近隣には、そうして日本に日本茶を広めたといわれている聖一国師の家があります。

↓聖一国師の墓

茶の芽の想い

森田製茶代表取締役の森田純平さんにお話を聞かせて頂きました。


森田純平「私がこの業界に入ったのは二十歳くらいの時、今から15年以上前になります。茶業界では、静岡の人は鹿児島にお茶の修行に行き、鹿児島の人は静岡にお茶の修行に来るという、慣例があるのです。
私も3年間鹿児島で修行をしてきました。」

—「この茶の芽というカフェは、日本にお茶を伝えた聖一国師の生家が近隣にあるそうですね。」

森田純平「日本に静岡茶を伝えた聖一国師の生家の前の茶畑が、荒れて放置されていたのです。これを私たちが植え替えて4年ほどかけて復活させました。

↓森田製茶が蘇らせた聖一国師の生家の前の茶畑


森田純平「収穫の時は50人を超える人手が集まって、ひとつひとつ手で摘み取っています。
収穫できるのは年間でわずか30キロという少量ですが、 品質に関しては大変高い評価を頂きまして、世界緑茶コンテストで最高金賞を2014年から3連覇しました。

↓「聖一国師~伝説の彩~」と名付けられたこのお茶は100gで7000円。店内では「伝説セット」「天空セット」として700~800円で提供している。

森田純平「美味しいお茶は淹れ方も難しいところがあります。最高金賞をとったお茶なので、是非とも適切な淹れ方で飲んでいただきたいと思い、店でカフェメニューとして提供することにしました。
それが茶の芽の「伝説セット」と「天空セット」になります。」

↓テレビでも紹介された天空セットと単品で注文したほうじ茶プリン。(小さな砂時計が添えられていて、店員の方からはお茶の説明と淹れ方、抽出時間、方法や注意点など丁寧な説明をしていただきました)

森田純平「茶の芽では季節に応じて主力メニューを変えています。夏の売りとしては「抹茶かき氷」。普通のかき氷と違って、お茶の葉と抹茶を閉じ込めて凍らせた氷を、そのままかき氷として削り出します。これが大変好評でして、夏はこの「抹茶かき氷」を求めてお客様の行列が出来ました。

冬もかき氷に負けない主力メニューとして「やきいもパフェ」を作りました。私の嫁の実家が鹿児島でさつまいも農家をやっておりまして、そこから直送してもらった、さつまいもを使用しています。」

↓鹿児島の農家から直送されたサツマイモを使用しているやきいもパフェ。

↓人気メニューの抹茶フォンデュ


—「現在の茶況は厳しいと聞きますが、森田さんはどのように感じているのでしょう?」

森田純平「原発の風評被害が一番辛かったです。一度離れてしまったお客様は、なかなか戻って来てはいただけませんでした。
加えて2019年には気候の影響で収穫時期が遅くなりました。茶葉の収穫量も毎年少なくなっています。
茶農家の高齢化も進行しており、今いるほとんどの茶農家は65歳以上になりました。静岡茶は斜面での農作業が多いですし、本当に辛いだろうと思います。

2018年にはとうとう、ペットボトルのお茶の茶葉の使用量が、急須で淹れるリーフの茶葉の使用量を上回りました。今は急須を持っている方も減っています。私達も、なんとかお茶を広めていこうと20代から45歳くらいまでの若い世代で作られた静岡茶業青年団という組織を結成して、急須を使用したお茶の普及活動をしています。

自分で急須を使ってお茶を淹れてもらう事で、人間同士のコミュニケーションや話題の広がりなどにも繋がると思っています。

静かに鳴り響く水琴窟の音色

茶の芽の店内には水琴窟があります。
この下には深さ1.5メートルの穴が掘られていて、穴に中に60センチの大きさの瓶がさかさまに置かれている。ここに水が流れるとリーンと静かに美しい音が鳴り響く。心が落ち着くのを感じる不思議な音色です。
(店の前を走る車の音で余り聞こえない時があります)

お店の目の前は、藁科都市山村交流センター「わらびこ」があります。炭焼き体験やお風呂などの後に立ち寄って、水琴窟の音色が流れる趣ある店内で、自慢の美味しいお茶とお団子で癒しと寛ぎのひとときを過ごせます。

茶の芽の情報・購入方法

住所 〒421-1314静岡市葵区大原1827
ホームページ https://ameblo.jp/oharachanome/

(↑茶の芽のホームページ)

http://www.moritaseicha.jp/shop/shop.html

(↑茶の芽の商品はこちらから購入できます)

電話番号 054-270-1313
電子マネー・カード決済 対応済
営業時間 10;00~17;00
定休日 月曜日、第四火曜日
駐車場 あり(4台)
アクセス 藁科都市山村交流センター わらびこ 目の前

しずてつバス 藁科線 「夜打島バス停」下車すぐ

静岡市街地より、国道362号線を藁科方面へ走り、約30分

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