抹茶とは?特徴や作り方から、広がる楽しみ方と茶産地の変化まで現地取材で解説

OCHATIMES編集部
抹茶とは?特徴や作り方から、広がる楽しみ方と茶産地の変化まで現地取材で解説

抹茶は今、日本だけでなく世界でも人気を集めている日本茶です。茶道の場で点てて味わうだけでなく、カフェの抹茶ラテ、ジェラート、チョコレート、パンやケーキなど、その楽しみ方は大きく広がっています。鮮やかな緑色の粉末という見た目から、「抹茶は煎茶を細かく挽いたもの」と思われることもあります。しかし、抹茶と一般的な煎茶では、茶畑での栽培方法から製茶の方法まで異なります。日本茶専門WebメディアOCHATIMESでは、これまで静岡県内の茶農家や製茶会社、茶問屋、日本茶カフェなどを訪ね、抹茶が作られる産地から、実際に消費者へ届けられる現場まで取材しています。

この記事では、抹茶とはどのようなお茶なのかをはじめ、その特徴や作り方、煎茶・粉末茶との違い、主な産地、そして抹茶の楽しみ方が現在どのように広がっているのかについて解説します。

抹茶とは?碾茶を挽いて作る日本茶

抹茶とは、原料となる「碾茶」を、茶臼などで微粉末状にした日本茶です。碾茶とは、摘採前の茶園を被覆資材で覆って日光を遮り、摘み取った茶葉を蒸した後、煎茶のように揉まずに乾燥させたものです。

つまり、緑茶をただ粉末状にすれば抹茶になるわけではありません。粉末にする前の茶畑での栽培方法と、碾茶を作るための製茶工程から、抹茶づくりはすでに始まっています。さらに、茎や葉脈などを取り除いて仕上げた碾茶を、石臼などで細かな粉末にすることで、私たちが知る抹茶になります。

抹茶

抹茶と煎茶・粉末茶との違い

抹茶と煎茶は、どちらもチャノキ(Camellia sinensis)の葉から作られる緑茶です。大きな違いは、茶葉の栽培方法と製造工程にあります。

一般的な煎茶は、摘み取った生葉を蒸し、揉みながら乾燥させて荒茶にします。その後、選別や火入れなどの仕上げ加工を経て、商品として私たちの手元に届きます。

こうした煎茶などの茶を粉砕機で粉末状にしたものは「粉末茶」と呼ばれ、抹茶とは別のものです。見た目は似ていても、原料となる茶葉や製造工程が異なります。
(煎茶の特徴や製法、浅蒸し茶・深蒸し茶の違いについては、煎茶とは?浅蒸し茶・深蒸し茶の違いや産地、味・淹れ方を解説で詳しく紹介しています。)

一方、抹茶は、一定期間日光を遮って育てた茶葉を蒸し、揉まずに乾燥させた「碾茶」を原料とします。この碾茶を茶臼などで細かな粉末にしたものが抹茶です。つまり、抹茶は「碾茶」を原料とする点で、煎茶などを粉末にした粉末茶とは異なります。

▲左は煎茶を粉末にした粉末茶、右は碾茶を挽いて作る抹茶。色合いは品種や栽培条件、保管状態などによっても変わるため、見た目の色だけで区別することはできません。

抹茶の歴史|茶の湯とともに発展した日本茶

日本で茶が飲まれてきた歴史は古く、少なくとも815年(平安時代初期)には、僧・永忠が茶を煎じ、嵯峨天皇に献上したという記録が残されています。当時は、唐代に由来する「団茶」と呼ばれる、茶葉を固形状に固めた茶が用いられていました。

その後、1191年、中国・宋から帰国した僧・栄西が、茶の種子を持ち帰ったとされています。この時代には、茶葉を粉末にして湯を注ぎ、茶筅などでかき混ぜて飲む「点茶法」と呼ばれる飲み方が伝わり、現在の抹茶や茶の湯へとつながっていきます。

また、栄西から茶の種を受けた明恵上人が栂尾(とがのお)の高山寺で茶を栽培し、その後、宇治へ茶の栽培を広めたとされています。鎌倉時代には、京都・栂尾の茶が高級茶として知られるようになりました。15世紀には、宇治茶が足利将軍家から高く評価され、宇治は優れた茶の産地として地位を確立していきます。

さらに16世紀後半になると、宇治では茶園を覆い、新芽の生育中に一定期間日光を遮る「被覆栽培(覆下栽培)」が発達しました。こうした栽培方法によって、鮮やかな緑色と独特の香り、旨味や甘味を持つ茶葉が作られるようになり、宇治の抹茶は茶の湯文化の発展とともに洗練されていきました。

現在では、抹茶は茶の湯や茶道で点てて味わう伝統が受け継がれる一方、抹茶ラテや菓子、カフェメニューなどにも幅広く使われ、日本だけでなく世界で親しまれる日本茶となっています。

抹茶の主な産地は?宇治だけではない日本の碾茶産地

「抹茶」と聞くと、京都・宇治を本場の産地として思い浮かべる方も多いかもしれません。京都では16世紀頃から被覆栽培(覆下栽培)が発達し、宇治では茶の湯文化とともに抹茶が発展してきました。その中で、宇治は碾茶・抹茶の産地としての地位を築いてきました。

一方、現在の碾茶生産を見ると、主な産地は鹿児島県、京都府、静岡県です。農林水産省の「茶をめぐる情勢(令和8年7月時点)」によると、令和7年の生産量は鹿児島県が全国1位、京都府が2位、静岡県が3位となっています。

全国の碾茶生産量は6,278tに達し、平成26年と比較して約3.2倍に増加しています。

また、愛知県西尾市をはじめ、福岡県などにも抹茶・碾茶の産地があります。

▲全国のてん茶生産量の推移。令和7年産は6,278tとなり、平成26年と比べ約3.2倍に増加しています。(出典 : 茶をめぐる情勢 令和8年7月時点)

世界的な抹茶需要の高まりを受け、日本各地で新たな碾茶生産が広がっています。そのため、「伝統的な抹茶産地」と「現在、多くの碾茶を生産している地域」は、必ずしも一致していないのが現状です。

抹茶の旨味と鮮やかな緑色を生む「被覆栽培」|日光を遮る理由

抹茶の原料となる碾茶をつくる上で欠かせないのが、「被覆(ひふく)」です。被覆とは、収穫前の一定期間、茶樹に届く日光を遮る栽培方法です。碾茶を作る茶園では、収穫前に菰や寒冷紗などの被覆資材で茶樹を覆い、2〜3週間ほど茶葉に届く日光を制限します。

日光を遮ることで、茶葉内部の成分にも変化が起こります。茶葉には、旨味に関係するアミノ酸の一種である「テアニン」が含まれています。被覆によって日光を制限すると、カテキン類(苦味・渋みに関連する要素)の生成が抑えられ、テアニンなどのアミノ酸が多く保たれる傾向があります。

その結果、被覆栽培された茶葉は、一般的な露地栽培の茶葉に比べて旨味を感じやすく、渋味や苦味が比較的穏やかになります。また、被覆によって茶葉に届く光が制限されると、葉緑素(クロロフィル)が増えやすくなり、葉の緑色が濃くなります。

抹茶の鮮やかな緑色、旨味、甘み、そして被覆茶特有の香り。これらは石臼で挽いたときに突然生まれるものではなく、茶畑で光を遮る段階から作られているのです。

( 抹茶と同じく、玉露も摘採前に茶園を覆って育てる被覆栽培が特徴です。玉露の特徴や栽培方法については、玉露とは?特徴や産地、おいしい淹れ方まで現地取材をもとに解説で詳しく紹介しています。)

抹茶ができるまで|茶畑から抹茶になるまで

抹茶づくりは、碾茶を粉末にする工程だけで成り立つものではありません。碾茶の原料となる茶葉を育てる茶畑の段階から、蒸し、乾燥、仕上げ、粉砕まで、いくつもの工程を経て抹茶になります。ここからは、茶畑から抹茶になるまでの流れを順に紹介します。

被覆栽培|茶葉を覆って育てる

新芽が育つ時期に、茶園へ菰や寒冷紗などの覆いをかけます。被覆期間や遮光の程度は産地や栽培方法によって異なり、伝統的な棚掛け栽培のほか、茶樹へ直接被覆資材をかける方法もあります。

被覆栽培

被覆は、単に「日光を遮って暗くすればよい」というものではありません。品質や収量、茶樹への負担を見ながら被覆期間や遮光の程度を調整する栽培技術でもあります。

被覆栽培

茶葉を摘み取り、速やかに蒸す

摘採した生葉は、鮮度が保たれているうちに速やかに蒸します。これは煎茶など他の蒸し製緑茶にも共通する工程で、加熱によって茶葉の酸化酵素の働きを止めます。ただし、この後の工程は煎茶と大きく異なります。

碾茶は揉まずに乾燥させる

煎茶では、茶葉を揉みながら水分を抜き、細長い形へ整えていきます。一方、碾茶では基本的に「揉む」工程を行いません。蒸した茶葉を冷却して広げ、揉まずに乾燥させ、平たく薄い茶葉に仕上げます。碾茶工場では、碾茶炉などの専用設備が使われます。

OCHATIMESが取材した静岡県藤枝市岡部町の薮崎園でも、レンガ造りの碾茶炉を使い、茶葉を揉まずに乾燥させて碾茶を製造していました。

選別・切断して、粉砕に適した碾茶に仕上げる

乾燥させた茶葉を、そのまま粉にするわけではありません。選別や切断などの仕上げ工程を行い、茎や葉脈などを取り除きます。こうして、粉砕に適した碾茶へと仕上げていきます。


碾茶を細かく挽いて抹茶にする

最後に、仕上げた碾茶を石臼などで非常に細かな粉末にします。石臼による粉砕では、粒の細かさだけでなく、粉砕条件が抹茶の香りや品質にも関わります。また、粉砕時に生じる適度な摩擦熱も、抹茶特有の香味や品質に関係するとされています。

石臼では、碾茶を少量ずつ供給しながら、細かな粉末へと挽いていきます。

ここで初めて「抹茶」になります。抹茶は、碾茶そのものを細かな粉末にして飲むため、茶葉から成分を湯に浸出させて飲む煎茶とは、口当たりや香味の感じ方も異なります。また、そのまま飲むだけでなく、料理や菓子など幅広い用途に使われているのも特徴です。

抹茶に含まれる主な成分と健康機能

抹茶には、カテキンやテアニン、カフェインなど、茶葉由来のさまざまな成分が含まれています。カテキンには抗酸化作用が知られており、旨味に関わるアミノ酸の一種であるテアニンについては、ストレスを和らげる働きなどが研究で報告されています。また、カフェインには覚醒作用があります。

抹茶は、茶葉から成分を湯に浸出させて飲む煎茶とは異なり、碾茶を細かな粉末にして茶葉そのものを飲みます。そのため、水に溶けにくい成分を含め、茶葉由来のさまざまな成分を摂取できることも特徴の一つです。

ただし、含まれる成分の量は、品種や栽培方法、摘採時期、製造方法などによって異なります。健康効果に期待するのもよいですが、あくまでも日本茶の一つとして、味や香りを楽しみながら取り入れるのがよいでしょう。

自宅で抹茶を楽しむ方法

抹茶は、茶道の知識がなければ飲めないものではありません。茶碗を温めて抹茶を入れ、80℃程度のお湯を注ぎ、茶筅を前後に動かして点てれば、家庭でも気軽に薄茶を楽しめます。抹茶はあらかじめ茶こしなどでふるっておくと、ダマになりにくく、なめらかに仕上がります。


茶筅を使わず、抹茶シェイカーで楽しむ方法もあります。家庭では形式にこだわりすぎず、まずは抹茶に親しんでみてはどうでしょう。

抹茶シェイカー

また、抹茶の飲み方には、主に「薄茶」と「濃茶」があります。薄茶は、抹茶に湯を加えて茶筅で点てる、比較的軽やかな飲み方です。一方、濃茶は薄茶より多くの抹茶と少量の湯を使い、茶筅で練るように仕上げる濃厚な飲み方です。

どちらも原料となる抹茶の製法が異なるわけではありません。抹茶や湯の量、点て方・練り方などに違いがあります。裏千家では、薄茶は茶筅で点て、濃茶は泡立てずに練り上げるように仕上げるものとして説明されています。

薄茶▲薄茶 ▼濃茶
濃茶

最初は難しく考えず、一杯の薄茶や、抹茶ラテなど親しみやすい飲み方から始めてもよいでしょう。

静岡で広がる抹茶づくり|生産・販売の現場から

抹茶には、茶の湯とともに受け継がれてきた長い歴史があります。一方、現在では楽しみ方の広がりが茶産地の生産や販売の現場にも変化をもたらしています。

現在、静岡県は碾茶の生産でも全国有数の産地となっています。OCHATIMESの取材でも、静岡各地で抹茶を生産・販売し、消費者へ届けるさまざまな現場を見てきました。

玉露産地・朝比奈の薮崎園に見る抹茶生産|増える碾茶工場と茶産地の変化

静岡県藤枝市岡部町の朝比奈地域は、日本を代表する玉露産地の一つです。玉露と碾茶には、茶葉を被覆して育てるという共通点があります。朝比奈地域の薮崎園では、玉露に加え、抹茶も生産しています。

薮崎園への取材では、ここ数年、静岡県内で碾茶工場が非常に速いペースで増えているという、現場の変化についても話を聞きました。

こうした動きは、抹茶需要の拡大が店頭に並ぶ抹茶関連商品を増やすだけでなく、茶園や製茶工場のあり方まで変え始めていることを示しています。


1988年から静岡抹茶に取り組む丸七製茶|ななや

現在の抹茶ブームよりはるか以前から、静岡で抹茶づくりに取り組んできた企業もあります。「ななや」を運営する丸七製茶は、1988年から静岡県藤枝市の山間地で抹茶づくりに取り組んできました。長年の試行錯誤を重ねながら生産を続け、静岡抹茶のパイオニアとしてその道を切り開いてきました。

現在では、抹茶そのものだけでなく、ジェラートやチョコレート、ロールケーキなど多様な商品を展開しています。なかでも、抹茶の濃さを段階的に変えた抹茶ジェラートは、ななやを象徴する商品の一つです。

注目したいのは、単に「抹茶を作る」だけでなく、消費者が抹茶の濃さや香味の違いを体験できるよう、多様な商品へと展開した点です。
山間の茶産地で作られた抹茶が、菓子やカフェを通じて新しい消費者へ届いていく。これも、現在の抹茶文化を形づくる一つの姿です。

自社茶園の抹茶を、日本茶への入口に|おさだ製茶

静岡県森町のおさだ製茶では、自社茶園で育てた茶葉を使い、抹茶「野乃」を生産しています。直営店のおさだ苑では、店内の石臼で挽いた抹茶を使ったドリンクやスイーツも提供しています。


取材の中で印象的だったのは、「最初から急須のお茶をすすめるのではなく、まずはスイーツやドリンクなど、親しみやすい入口からお茶に触れてもらう」という考え方でした。抹茶のドリンクやスイーツから、粉末茶やティーバッグへ。さらに、リーフ茶へ。

おさだ苑の抹茶は、伝統的な日本茶の一つであると同時に、これまで日本茶を飲んでこなかった人と日本茶をつなぐ入口にもなっています。

カフェから広がる抹茶の楽しみ方と産地とのつながり

静岡の老舗製茶会社カクニ茶藤は、「海外の人にも本格的な抹茶を気軽に楽しんでほしい」「若い世代にも本物のお茶を知ってほしい」という考えから、カフェ「CHATO MATCHA & BAKERY」を運営しています。現代の暮らしに合わせた、新しい抹茶の楽しみ方を提案する店です。

CHATO MATCHA & BAKERY

CHATO MATCHA & BAKERYでは、茶筅で点てた抹茶だけでなく、抹茶ラテやNITRO抹茶、パン、チーズケーキ、ジェラートなど、さまざまな形で静岡抹茶を楽しめます。

また、静岡市のオーガニック抹茶カフェ 和みでは、店主自ら茶産地へ足を運び、生産者とのつながりを築きながら、静岡産のオーガニック抹茶を提供しています。


茶碗で一服を味わう。ミルクと合わせる。スイーツにする。パンに使う。冷たいドリンクにする。楽しみ方は変わっても、その根にあるのは、被覆した茶葉から碾茶を作り、その碾茶を細かく挽くという日本茶の技術です。

カフェを通じて、生産地や作り手の背景まで消費者に伝える。こうした取り組みからも、抹茶が単なる商品ではなく、茶産地と飲み手をつなぐ存在になっていることが分かります。

抹茶そのものの味だけでなく、どこで、誰が、どのように作った茶葉なのかを意識して選ぶことも、現在の抹茶の楽しみ方の一つです。

(※静岡県内で楽しめる抹茶ジェラートやパフェ、抹茶ラテなどについては、抹茶好き必見!お茶の名産地・静岡で味わうおすすめ抹茶スイーツ特集で詳しく紹介しています。)

抹茶需要の拡大で変わる日本の茶産業|碾茶生産への転換と課題

世界的に抹茶の消費の拡大は、日本茶輸出を押し上げる大きな要因になっており、これに伴って、抹茶の原料となる碾茶の生産も増えています。一方で、リーフ茶向けの煎茶生産は減少傾向にあり、茶産地では需要の変化に応じて生産構造そのものが変わり始めています。

▲2025年の緑茶輸出額は720.9億円となり、前年比98.2%増と過去最高を記録しました。なかでも、粉末状の緑茶(抹茶以外の粉末緑茶も含む)は603.8億円と、緑茶輸出額全体の84%を占めています。

ただし、煎茶を生産していた茶園を「明日から碾茶向けに転換する」というほど単純ではありません。碾茶の栽培には、地域に合った被覆技術や肥培管理、病害虫管理に加え、品質と収量を両立するための技術が必要です。そのため、産地として生産体制を整えるには時間がかかります。

さらに、製造工程も煎茶とは異なるため、碾茶の製造には専用の設備が必要です。多大なコストをかけて設備投資に踏み切るのか、経営の視点から慎重な判断が求められます。

今後の抹茶需要を見極めながら、日本の茶産地では、茶園の栽培体系から工場設備まで少しずつ変化が進んでいます。

世界に広がる抹茶から見える、日本茶のこれから

今や抹茶は、茶の湯だけで楽しむものではありません。世界中で親しまれ、注目を集める日本茶の一つです。その楽しみ方は飲み物だけにとどまらず、カフェメニューやスイーツなどへ広がり、海外でも大きな市場を形成しています。

新たな市場や楽しみ方が生まれる一方で、抹茶は、茶畑での栽培から製茶、仕上げ、粉砕まで、多くの技術と判断を経て作られる伝統的な日本茶でもあります。

抹茶の伝統的な製法を守ること。
抹茶の新しい楽しみ方を生み出すこと。

どちらも、現在の抹茶を形づくっています。この二つがバランスを保ちながら世界へ広がっていく動きからは、日本茶が新たな時代へ向かう大きな変化を感じます。

カフェや菓子、さまざまな食文化の中へ広がる抹茶。その需要が高まるなか、日本の茶産業もまた、栽培や製茶、商品づくりのあり方を変え始めています。こうした動きを追っていくことで、これからの日本茶の姿も見えてくるのではないでしょうか。

そして抹茶は、日本茶を知らない人々にとって、新たな入口にもなっていくでしょう。

抹茶を味わうときは、その味や香りだけでなく、その向こうにある茶畑や生産者、製茶の技術にも目を向けてみてください。その一杯がどのように作られ、どのような変化の中で世界へ広がっているのかを知ることで、抹茶の見え方も少し変わってくるはずです。

抹茶

この記事を書いた人 Norikazu Iwamoto
経歴 「静岡茶の情報を世界に届ける」を目的としたお茶メディアOCHATIMES(お茶タイムズ)を運営。2021~25年に静岡県山間100銘茶審査員を務める。静岡県副県知事と面会。お茶タイムズは世界お茶祭りHP、お茶のまち静岡市HP、静岡県立大学茶学総合研究センターHP、農林水産省HPで紹介されています。地元ラジオやメディアに出演経験あり。

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