足久保ティーワークス山茶寛

OCHATIMES編集部
足久保ティーワークス山茶寛

農林水産大臣賞を受賞した確かな腕を持つ若い茶農家を中心に開かれた茶農家兼小売兼カフェ


グリーンエイトの北條さんに紹介していただいた足久保ティーワークス山茶寛。若い方々が茶栽培に頑張っているという場にようやく行くことが出来ました。

目の前には壮大な茶畑が広がっていて空気が澄んでいます。

足久保ティーワークス山茶寛のメニューは冷たいフローズンから温かいラテ、そしてジェラートがあります。

↓冷たい煎茶フローズンと温かい煎茶ラテ。

両方とも美味い。材料が良いので冷たいのと温かいのを交互に飲んでいれば、ずっと飲み続けられてしまいそう。

↓ほうじ茶ジェラートは注文する度に店員の方が丁寧に作ってくれる。


↓足久保お煎茶氷パルフェ

↓お煎茶アイス

↓煎茶ホット。

店員の方に言えば2煎目まで淹れてくれる。

茶葉も販売しており、浅蒸し茶手摘み「峰の香 」と貴重な手摘み茶もあります。 人気NO1は浅蒸し茶「薫風 」。

茶製造の工場見学も受け付けており、主に県外からの客が多い。

足久保ティーワークスの加藤貴彦さんに案内していただきながら工場見学をさせていただきました。


加藤貴彦「製造時期以外は稼働していませんが製茶の工場見学は基本いつでも受け付けています。皆見る方は喜んでくれます。主に静岡県外の方が多い印象です。」

加藤貴彦「茶の加工は温度調節も大事です。寒いと時間がかかったりしてしまいます。」

—「温度が大事というのは私の本業の機械加工と同じですね(笑)稼働する時期はどのくらいなんでしょう?」

加藤貴彦「主には4月~6月になります。」

—「そうなると若い技術者も経験を積む時期が限られてしまうように思います。」

加藤貴彦「はい、なので技術の継承が課題です。きっとどの業界もそうなんでしょう(笑)」

静岡茶の発祥の地である足久保の気候はお茶栽培には最適。

加藤貴彦「お茶を淹れましょう。売っているのも全て足久保ティーワークスで栽培、仕上げしたお茶になります。」

—「ありがとうございます。旨味もあるけれど甘味が若干強めに感じるよう思います。店の目の前にある茶畑の眺めがまた素晴らしい。足久保ティーワークス所有の茶畑なんですか?」

加藤貴彦「全てではないですが、目の前にある茶畑の内半分くらいは私達の所有の茶畑です。ここ足久保は静岡茶の発祥の地なんです。安倍川の支流である足久保川に沿って広がる足久保は日照時間が短く、朝夕の温度差が年平均で11.5度あり、お茶栽培には最適な夏涼しく冬暖かい山間気候となっています。私達の所有する茶畑の割合としては傾斜が半分、平地が半分といった感じです。大変な地域の傾斜になると車で歩いていけず、30分くらい徒歩でかかるところもあります。その場合は本当に大変です。モノラックを使用して荷物だけ運んだりして作業するんです。」

—「傾斜の茶畑の仕事を手伝った事があるんですが、本当に大変でした。あのキツイ作業を高齢者にやらせるのは無理がありますよ。あれだけ大変で利益が少ないとなると、茶農家が辞めていくのは無理もないと思います。」

加藤貴彦「茶農家は高齢化が凄いんです。もし辞めていくとしたら山の茶農家から辞めていくでしょう。製茶作業も難しい。先ほども言ったようにウチの茶畑は平地が半分、傾斜が半分の割合なので、お茶の加工も分けてやるようにします。」

—「なるほど、平地の茶と傾斜地の茶が混ざらないように分けているんですね。」

加藤貴彦「私たちは生産をしっかりやりながらも発信の面でも頑張っていこうと思ってこのカフェを始めたんです。カフェの佇まいはプロデザイナーに依頼して作りました。組合もこういった活動には補助金を出してくれます。あなたのように全く関係ない業界の方がこうやって日本茶を広めようとしてくれるのは有難いです(笑)」

—「最近は外国の方が煎茶に強い興味を持っているみたいですが、どうでしょう、こちらにも来られますか?」

加藤貴彦「はい、来ますよ。こないだは台湾の方が来られました。」

—「ここまで、どうやって来たんですか?」

加藤貴彦「レンタカーだそうです。」

—「自身でレンタカーを借りて来たんですか、凄い。インバウンドの煎茶に対する需要はまだまだ期待できそうですね。」


若い力を中心に静岡茶を盛り上げていこうと活躍する足久保ティーワークスの方々。日曜の朝市開催など精力的に発信しながら美味しいお茶を提供してくれるカフェ山茶寛に新鮮な風を感じることが出来た時間でした。目の前に広がる茶畑を観ながら若い力溢れる山茶寛で美味しいお茶を堪能してみて下さい。

以上、編集長による足久保ティーワークス山茶寛のレポートでした。

住所 〒421-2124 静岡市葵区足久保口組2082-2
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ホームページ http://www.ashikuboteaworks.com/
電話番号 054-296-6700
電子マネー・カード決済
営業時間 平日/9:30~16:00
8~3月の朝市開催の日曜日/8:00~11:00
定休日 月・火・木曜日
駐車場 30台(無料)
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