お茶が主役のグルメ旅。お酒とランチも絶品で静岡らしさ満喫!

OCHATIMES編集部
お茶が主役のグルメ旅。お酒とランチも絶品で静岡らしさ満喫!

日本屈指のお茶処・静岡では、ただお茶を味わうだけにとどまらず、お茶の香味と旬の食材、さらにはお酒までもが一体となって織りなす絶品料理を堪能できるグルメスポットが数多く点在しています。元フレンチシェフが手がける創作和食と本格的な日本茶や抹茶ビールが楽しめる食堂、鉄板焼きとお茶カクテルの贅沢なペアリングを味わえる隠れ家バー、地元食材と深蒸し茶で彩られた癒しのおむすびランチ、高級玉露や抹茶と和スイーツを心ゆくまで堪能できる里山の茶処、そしてお茶の博物館ならではの体験型ティーランチまで、お茶を軸とした多彩な美食の世界が広がっています。

この記事では、そんな「お茶とグルメ」くわえてお酒の魅力を一度に味わえる、静岡ならではのおすすめスポットを厳選して5つご紹介します。

静岡のお茶とお酒とランチが楽しめるグルメスポット5選をご紹介

日本有数の茶産地として知られる静岡では、高級茶の玉露、コクと甘味が際立つ深蒸し茶、香り豊かな浅蒸し茶、そして世界的なブームを巻き起こしている抹茶など、多彩なお茶が生産されています。これらのお茶と旬の食材が一体となって織り成す料理やお酒は、全国の茶愛好家はもちろん、グルメ愛好家にも広く親しまれています。

今回は、静岡県内でお茶と料理、そしてお酒が楽しめる、おすすめのグルメスポットを5つご紹介します。

お抹茶こんどうの食堂~元フレンチシェフが腕を振るう和食料理店で感じる静岡らしさ~

お抹茶こんどうの食堂

静岡駅から徒歩15分、静岡市の中心・青葉シンボルロード沿いにある「お抹茶こんどうの食堂」は、創作和食料理とお酒、本格的な静岡茶を同時に楽しめる人気店。お茶スイーツも充実しており、多彩な面から静岡茶の魅力を堪能できます。

店主の近藤雄介さんは、元フレンチシェフでありながら日本茶インストラクターの資格も取得しており、日本茶への深い愛情を注いでいます。カウンターには石臼や茶釜が並び、茶器や酒類も厳選。香りや色、味わいを最大限に引き出す工夫が随所に施され、訪れる人を魅惑的なお茶の世界へと誘います。

アルコールメニューも豊富で、なかでもおすすめは抹茶とビールを合わせた「お抹茶ショット」。三層の美しいコントラストを描く特製ビアカクテルは、お茶好きにもお酒好きにも人気です。また3通りの飲み方を楽しめる「静岡茶割り」なども是非味わって頂きたい。

料理は「鶏モモの網焼き柚子胡椒」「和風ハンバーグ」「自然薯とろろ汁」など、素材や調理法にこだわった品揃え。デザートには、静岡本山抹茶と福岡八女抹茶を独自ブレンドした濃厚抹茶ソフトが人気です。

創業10年を迎えた今も、静岡らしさを大切にした空間づくりを続け、観光客や接待利用にも最適な一軒「お抹茶こんどうの食堂」。静岡でお茶と料理、お酒を一度に味わいたい方におすすめです。

詳しくはこちらから≫お抹茶こんどうの食堂の詳細情報を確認する

【予算】一人2500円~
【テイクアウト】一部メニューのみあり
【住所】〒420-0034 静岡県静岡市葵区常磐町2−4−5 静岡常磐町エンブルコート 常盤1F
【アクセス】静岡駅より徒歩15分
【駐車場】なし
【営業時間】ランチ 11:30〜13:30(LO13:15)
ディナー18:00〜22:00(LO21:00)
【定休日】毎週木曜と第三水曜
【電話番号】090-8130-1274
【席数】カウンター7席 テーブル2席

NO’AGE concentré(ノンエイジコンセントレ)~ラグジュアリーな空間に包まれて堪能するティーカクテルとペアリング~

NO'AGE concentré ノンエイジコンセントレ

新静岡駅北口から徒歩5分の場所にある「NO’AGE concentré(ノンエイジコンセントレ)」は、上質な日本茶、鉄板焼き料理、そして本格的なカクテルを組み合わせたペアリングが楽しめる、静岡でも類を見ないラグジュアリーなBAR兼「茶寮」です。

オーナーバーテンダー兼シェフの井谷匡伯さんは、カクテルコンペティションでグランプリを受賞した経歴を持つ実力者。カクテルやペアリングに関する専門書にも多数掲載されており、その腕前は折り紙付きです。

茶葉の選定から味の設計、さらには空間演出に至るまで、すべてを自ら手がけ、訪れる人々に特別な体験を提供しています。

玉露や白葉茶「つきしろ」、煎茶、ほうじ茶、ジャスミン茶などをベースに、洋酒や果実、ハーブと調和させた一杯は、静岡のテロワールを体現するアートとも言える仕上がり。

さらに静岡の旬食材とのペアリングも用意されており、四季折々の贅沢なランチ・ディナーとともに、静岡の自然と文化を五感で楽しむことができます。

基本的にお茶をベースにしたカクテルを提供していますが、井谷さんはノンアルコールを含め、好みに合わせた一杯を柔軟に提案してくれます。

ラグジュアリーな鉄板焼きディナー(要予約)を堪能するも良し、21時以降のBARタイムに、シックで落ち着いた時間を過ごすも良し。「静岡らしさ」を凝縮した美食と静寂の世界を求めて、県内外はもちろん海外からも多くの人々が訪れます。

詳しくはこちらから≫NO’AGE concentré(ノンエイジコンセントレ)の詳細情報を確認する

【予算】一人5000円~
【テイクアウト】なし
【住所】〒420-0839静岡県静岡市葵区鷹匠2-5-12 1F
【アクセス】静岡駅より徒歩15分
【駐車場】なし
【営業時間】時期によって変わります。21:00からのBARTIMEの他、営業時間や形態はSNSやHPで告知しています。
【定休日】月曜・第3日曜
【電話番号】054-253-6615
【席数】カウンター6席

まるよ茶屋~深蒸し茶とおむすびで日常にお茶を届ける日本茶カフェ~

御前崎市にある日本茶カフェ「まるよ茶屋」は、創業75年以上の歴史を持つ製茶問屋・赤堀商店が運営する、地元食材と日本茶の魅力を融合させた注目のグルメスポットです。コンセプトは「お茶と人をむすぶ」。

こだわりの深蒸し茶と、専属シェフによるランチメニューが訪れる人々を魅了しています。中でも人気なのが、米品種「ミルキークイーン」のもちもち食感を活かしたおむすびと、深蒸し茶「茜」の絶妙な組み合わせが楽しめる「おむすびランチ」。

御前崎の天然水や地元塩を使用するなど、細部まで地産地消にこだわっています。また、御前崎の豊かな食材をふんだんに使ったお茶漬けも、ぜひ味わってみてほしい。

さらに、内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞を受賞した「遠州夢咲牛」を使用した贅沢なランチメニューも、お値打ち価格で楽しめます。

お茶専門店ならではの高品質なお茶スイーツも充実しており、特に品種茶「つゆひかり」や香り緑茶「みなみさやか」を活かしたデザートは、ランチの余韻を豊かに彩ります。

まるよ茶屋

なお、まるよ茶屋ではアルコールの提供は行っていないため、お酒の代わりに、お茶本来の芳醇な香りと味わいを心ゆくまで楽しめます。そんな新しい「お茶時間」を体験できるのが、この静岡ならではのグルメスポットの魅力です。

袋井市には、健康をテーマにした2号店「まるよ茶屋 可睡の杜」も展開。こちらも観光の合間にふらりと立ち寄るにもぴったりのロケーションです。

詳しくはこちらから≫まるよ茶屋の詳細情報を確認する

【予算】一人2000円~
【テイクアウト】一部メニューのみあり
【住所】〒437-1615 静岡県御前崎市門屋1950-2
【アクセス】JR掛川駅北口よりしずてつバス大坂線御前崎行きで、「蒲池」バス停下車すぐ
【駐車場】あり
【営業時間】物販9:00~18:00
カフェ・呈茶10:00~17:00
(※ラストオーダーは16:30まで)
【定休日】水曜日(4日・14日・24日・祝日は営業)
【電話番号】0120-04-6089
【席数】テーブル8席

玉露の里~日本人なら知っておいて欲しい最高級の日本茶玉露の味と香り~

芳醇な香りと濃厚な旨味が堪能できる高級茶「玉露」。

この最高峰の日本茶の名産地として挙げられるのは京都宇治、福岡八女、そして静岡県藤枝市岡部町・朝比奈地域です。ここにある玉露の里は1991年10月、朝比奈地域の名産物である玉露と共に、自然、文化、伝統、歴史を広めるという理念のもとにオープンしました。

施設内の食事処「茶の華亭」では、地元の茶葉をふんだんに使った和食が楽しめます。中でも人気は、抹茶が練り込まれた風味豊かな茶蕎麦と、サクサクの天ぷらが味わえる「天ざる蕎麦」。

温冷選べる「天ぷら蕎麦」や、自然薯を使った地元汁「岡部汁」も見逃せません。さらに、玉露ソースをかけたアフォガードや、ふんわりと玉露の香りが広がる、おしるこなど、ここでしか味わえないお茶スイーツも充実。グルメ好きにはたまらないラインナップです。

食後は、日本庭園を散策しながら、瓢箪池に浮かぶ数寄屋造りの茶室「瓢月亭」へ。ここでは、和服の案内人がもてなす本格的な呈茶体験で、朝比奈産の玉露や抹茶を和菓子とともにゆったりと堪能できます。

芳醇な旨味と覆い香が際立つ本物の玉露の魅力を、五感でじっくりと味わえるひとときです。

本物の玉露とは、どのような香りと味わいを持つものなのか――その魅力を体験するだけでも、玉露の里を訪れる価値は十分にあります。ぜひ足を運び、玉露の世界にじっくりと浸ってみてください。

詳しくはこちらから≫玉露の里の詳細情報を確認する

【予算】一人1500円~
【テイクアウト】一部メニューのみあり
【住所】〒421-1115藤枝市岡部町新舟1214-3
【アクセス】新東名藤枝岡部ICから車で約10分
東名焼津ICから車で約20分
JR静岡駅からしずてつジャストラインバス中部国道線「藤枝市岡部支所前」下車後
藤枝市自主運行バスに乗換え「玉露の里」下車
【駐車場】あり
【営業時間】茶の華亭・食事処/11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
【定休日】年末年始(12月28日~1月2日)
【電話番号】054-668-0019
【席数】テーブル席24名 座敷席48名

茶の都ミュージアム~心もお腹も満足できるお茶の博物館~

静岡県牧之原台地に位置する「ふじのくに茶の都ミュージアム」は、静岡茶の魅力を五感で楽しめる体験型のお茶の博物館です。茶摘みや抹茶挽き、茶道などの実演体験のほか、世界中の喫茶文化や日本茶の歴史が学べる常設展も充実。

茶の都ミュージアム

敷地内には「カフェレストラン丸尾原」が併設されており、抹茶蕎麦やふたいろ茶飯とろろ、白玉スイーツなど、静岡茶をふんだんに取り入れたランチメニューを提供。特に急須で淹れるお茶の飲み比べは、日替わりの3種類が楽しめ、初心者にも丁寧に淹れ方を教えてくれます。

静岡茶とのペアリングを楽しみながら、贅沢なひとときを過ごせます。

お茶スイーツは、別階にある小売りコーナーのカフェメニューとしても提供されており、レストランとは異なる内容が楽しめます。

ジェラート専門店「ななや」の濃厚抹茶ジェラートを使ったパフェやモンブランも人気で「まだまだ食べたい!」という方は、そちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

毎年4月と5月の新茶時期には、茶の生産者たちの忙しさからイベントが制限されることもありますが、ふじのくに茶の都ミュージアムでは一年中、呈茶体験やお茶のセミナー、イベントが開催されています。

見て、香って、飲んで、食べて、学んで、心も体も満足できるお茶の博物館を存分に楽しんでみてください。

詳しくはこちらから≫茶の都ミュージアムの詳細情報を確認する

【予算】一人2000円~
【テイクアウト】なし
【住所】〒428-0034 静岡県島田市金谷富士見町3053-2
【アクセス】東名高速道路「相良牧之原IC」から車で約10分
新東名高速道路「島田金谷IC」から車で約10分
国一バイパス「大代IC」から車で約10分
【駐車場】あり
【営業時間】午前11時から午後2時まで
(ラストオーダー午後1時30分)
【定休日】月曜日~木曜日(祝日は営業)
【電話番号】営業時間内(午前11時~午後2時)
0547-54-5181
【席数】テーブル席90名

まとめ

静岡といえば「お茶の町」として広く知られていますが、その魅力は茶葉そのものにとどまりません。食やお酒との多彩な組み合わせによって、さらに奥深く、豊かな広がりを見せてくれます。

この記事でご紹介した5つのグルメスポットは、いずれも静岡茶を中心に据え、料理・スイーツ・アルコールと見事に融合させた、個性豊かな名店ばかりです。

元フレンチシェフの感性が光る創作和食、本格鉄板焼きと茶カクテルのペアリング、深蒸し茶とおむすびで過ごす癒しのひととき、そして極上の玉露や地元産の茶葉を贅沢に使った料理など、五感を通じて静岡茶の魅力を存分に味わえます。

旅の途中、お茶を通じて土地の文化や人の温もりに触れる――そんな豊かな体験を求めて、ぜひ静岡の「お茶×グルメ×お酒」の世界へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人 Norikazu Iwamoto
経歴  「静岡茶の情報を世界に届ける」を目的としたお茶メディアOCHATIMES(お茶タイムズ)を運営。2021~24年に静岡県山間100銘茶審査員を務める。静岡県副県知事と面会。お茶タイムズが世界お茶祭りHP、お茶のまち静岡市HP、静岡県立大学茶学総合研究センターHP、農林水産省HPで紹介される。地元ラジオやメディアに出演経験あり。

 

英訳担当 Calfo Joshua
経歴 イギリス生まれ育ち、2016年から日本へ移住。静岡県にてアーボリカルチャーを勉強しながら林業や造園を務めています。カルフォフォレストリーを運営。日本の自然を楽しみながら仕事することが毎日の恵み。自然に重点を置く日本の文化に印象を受けて大事にしたいと思ってます。

 

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