chagama(チャガマ)が若い世代にお茶を広める入口に【静岡県・静岡市】

OCHA TIMES
chagama(チャガマ)が若い世代にお茶を広める入口に【静岡県・静岡市】

静岡県静岡市鷹匠にお茶屋chagama(チャガマ)があります。運営するのは創業1887年の老舗マルモ森商店。お茶専門店の提供するカフェメニューが楽しめるだけでなく、50種類以上のお茶の試飲体験も出来ます。今回取材させていただいたchagama(チャガマ)はお茶をもっと楽しく身近に感じて欲しいと、様々な角度からお茶を広める試みを続けているお茶屋でした。

この記事では、chagama(チャガマ)のコンセプトや、店を開くに至った経緯について、店長へのインタビューも交えてお伝えしていきます。

chagama(チャガマ)とは

chagama(チャガマ)とは静岡鷹匠の閑静な住宅街にあるお茶屋です。運営するのは製茶問屋マルモ森商店。お茶や茶器の販売の他にカフェメニューを提供しており、テイクアウトも出来ます。

店内に入るとすぐ目に付く壁一面に並んだ茶壷。この茶壺全てに茶葉が入っています。

店員の方に試飲をお願いすると、目の前で急須を使い丁寧にお茶を淹れてくれます。試飲できるのは、和らぐ煎茶、芳ばしいほうじ茶、まるでお出汁のような玉露、イタリアンを感じさせるバジル風味のフレーバーティーまで50種類以上。お茶の奥深さを体験出来ます。

▲カリスマホストローランドも愛飲している不老不死のお茶(バタフライピーのお茶)はレモン果汁を入れると色が変わり見た目にも楽しい。

お茶を淹れるのに使用するお湯は鉄窯で沸かしています。鉄窯でお湯を沸かすことで、鉄窯の鉄分が水中の雑味を吸着して取り除いてくれます。口当たりも柔らかいお湯になり、お茶の魅力がより一層活かされます。

他にも茶器や、お茶菓子など、お茶に関する様々なものがあります。



茶葉のサイズは買い求めやすい50グラムから用意。透明な包装になっているので中身の茶葉が見えます。この包装はUVカット加工が施されているので紫外線によって茶葉が傷むことはありません。

chagama(チャガマ)を運営するマルモ森商店とは

マルモ森商店とはChagama(チャガマ)の運営元であり、創業1887年の老舗の製茶問屋です。

製茶問屋とは、農家から仕入れた荒茶(製品に仕上げる前の原材料としての茶葉)を、飲む人の好みに合わせて美味しいお茶に仕上げる店になります。お茶を仕上げる工程でその決め手となるのが「合組(ごうぐみ)」。

「合組」とは、お茶の製造工程において様々な産地のお茶や品種のお茶をブレンドすることです。

単一の茶園の茶葉から作られるお茶を「シングルオリジン(生産者の個性が活きる単一品種茶)」と言い表します。一方で複数の茶園の茶葉を合組することにより、単一のお茶では出せない豊かな味や香りを引き出したお茶を「ブレンド茶」と言い表します。

一般的に消費者の元に届いているお茶の多くは合組されたブレンド茶になります。

合組に必要な茶葉は7~8種類、14~15種類などお茶によって異なります。その作業を任されるのは長年の経験を積んだプロの茶匠(ちゃしょう)。茶匠の合組で引き出されるお茶の美味しさは、そのまま製茶問屋の顔となります。

マルモ森商店には静岡市で唯一の「日本茶鑑定士」である森宣樹氏(茶審査技術九段)がいます。日本茶鑑定士は日本に30人ほどしかいません。森宣樹氏が毎回幾通りもの組み合わせを試してベストな合組を決定しています。

目指しているのは「そこそこではない最高のおいしさ」です。

chagama(チャガマ)の提供するカフェメニュー

chagama(チャガマ)では、お茶専門店ならではの本格的なカフェメニューを提供しています。ここではその幾つかご紹介します。

▲chagama(チャガマ)特製のエスプレッソマシン

左から
エスプレッソマシンで淹れた煎茶エスプレッソ。
煎茶ラテ。
本格急須出し煎茶。

チャイはスパイスの効いた美味しさで体も温まります。

週末の夜はchagamanight(チャガマナイト)としてBARに

週末の夜はお酒も提供するBAR(現在は休業中)になります。お茶専門店の本格的な日本茶とお酒が見事にマッチした味わいを楽しめます。

▲夜は昼間とは全く違った幻想的な雰囲気の店内に

お茶の香りがたっている煎茶モヒート。
燻製紅茶をウイスキーで割ったラフロイグ。
深蒸し茶やほうじ茶などソフトドリンクも提供されています。

インタビュー:chagama(チャガマ)とはお茶を広める実験をする場所

chagama

chagama(チャガマ)の店長にお話を伺いました。


–chagama(チャガマ)について教えてください。

一昔前、お茶は作っただけ売れていました。しかし今は、お茶の消費量は年々右肩下がり。お茶を作っただけで売れるということはもうありません。

お茶は健康に良いだけでなく、美味しくて料理にも合います。本当に凄い飲み物なのです。こんなに凄い飲み物であるお茶が本当にもう売れないのか。一体どうすればお茶は売れるのか。

私達はもっと新しい角度からお茶を広めていく実験をしたいと思いました。Chagama(チャガマ)はお茶屋であると同時に、様々な形でお茶を広めていく実験をする場所としてオープンさせていただきました。

–どのようなお茶を広める実験をされているのですか?

例えば茶葉のパックを買い求めやすい少量の50グラムから用意しました。透明な包装にすることで中身の茶葉を見えるようにしました。この包装は特別なUVカット加工が施されているので、紫外線でお茶が傷まないように保護しています。

chagama(チャガマ)では若い方にも抵抗なくお茶を受け入れてもらえるようにと明るい色の急須も売っています。これが若い方に評判が良かったようで、皆さん自分用の急須にと購入されていきます。

店内の照明もお茶が映えるような明かりに調節しているのですよ。時間帯ごとに照明の明るさも変えています。

chagama(チャガマ)には時計も温度計もありません。これはお茶を温度や抽出時間といった取り決めや縛りから解放してあげたい。もっと自由にお茶を楽しんで欲しい、という私達の想いからそうしているのです。

お茶屋は入りづらいというイメージがあります。私達はそういったイメージをなくしたい。生活する人々にとってお茶が遠いものであってほしくないのです。

–お湯を沸かしている、この鉄窯について教えてください。

これは及富という会社の鉄窯です。40年以上前の希少な岩手の南部鉄器で、私達が手に入れた時は錆びだらけでした(笑)。錆を取り除いて現在の状態に整えるのに半年以上かかりました。この鉄窯で沸かしたお湯はとてもまろやかで口当たりが柔らかいので、より一層お茶を美味しく淹れる事が出来ます。


東北の方は常にお湯を沸かし続けるという慣習があります。それは、いつお客さんに来られてもすぐにおもてなしが出来るようにという心遣いでもあるのです。その想いを見習って私達も営業時間中はずっとお湯を沸かし続けています。

営業時間中いつお客様が来られても美味しいお茶でおもてなしさせて頂きますよ!

chagama(チャガマ)の情報・購入方法・ツアー情報

住所 〒420-0839 静岡県静岡市葵区鷹匠2丁目10−7
ホームページ https://www.ochanet.com/chagama/

↑chagamaのホームページです

https://shop.ochanet.com/?mode=srh

↑オンラインショップから商品を購入出来ます。

Tea Cup Tripによるツアー情報

(↑ツアー情報)

電話番号 054-260-4775
電子マネー・カード決済 対応済
営業時間

10;00~19;00

chagamanightは20;00~24;00

詳細はchagamafacebookまたは電話にて確認して下さい。

定休日 月曜日
駐車場 なし
アクセス 新静岡駅より徒歩10分

 

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