日本平夢テラスで静岡の絶景を眺めながらティータイム【静岡県・静岡市】

静岡駅から市街地を抜け、山頂に向けて車を走らせること30分。標高307mの丘陵地、日本平に2018年に「日本平夢テラス」がオープンしました。静岡県の歴史や文化を紹介する展示エリアやカフェラウンジ、360℃パノラマの展望回廊など、魅力的なコンテンツを備えた展望施設には、世界中から観光客が訪れています。夜間も開放されている屋外の展望回廊から眺める夜景は、日本夜景遺産にも認定されています。2023年12月9日には、来館者数が300万人を超えました。
この記事では、日本平夢テラスの魅力についてお伝えします。
目次
日本平夢テラスとは
日本平夢テラスは、2018年11月に標高307mの丘陵地にオープンした展望施設です。設計を手掛けたのは、(株)隈研吾建築都市設計事務所で、隈研吾氏は東京五輪のメイン会場である新国立競技場の設計にも携わったことで知られています。
▲日本平夢テラスのデザインは、国宝・奈良法隆寺東院の正堂「夢殿」を彷彿とさせる特徴的な形状が特徴です。後方に見える塔は、日本平デジタルタワーです。
施設は、高さ約12.7mの3階建てで、ガラス張りの建物で構成されています。1階には展示フロア、2階にはカフェラウンジ「茶房夢テラス」、3階には展望エリアがあり、静岡県産の木材がふんだんに使用されています。四季折々の花々に彩られた前庭(約1200mm)と、富士山や駿河湾を望む自然景観とが見事に調和しています。
富士山、三保松原、駿河湾、静岡市街地を360度のパノラマビューで楽しめる空中回廊は、一周200mにわたります。日本平夢テラスは、静岡の新しい観光スポットとして注目を集めており、開業から1年で100万人を超える来館者数を記録。2023年12月9日には来館者数300万人を達成しました。
静岡の歴史と文化の展示エリア
日本平夢テラス1階の展示エリアでは、日本平の歴史や文化、地形の成り立ち、周辺の観光スポットを、グラフィックパネルやプロジェクションマッピングを用いて紹介しています。
日本平がどのようにして日本を代表する景勝地となったのか。古くから伝わる歴史を、最新の映像表現を通して体感してみませんか?
きっと、現代の日本平の景観が、これまでとは違った姿に見えてくるはずです。
静岡名物に出会えるカフェラウンジ茶房夢テラス
日本平夢テラスの2階にあるカフェラウンジ「茶房夢テラス」では、季節のお菓子とお茶を楽しむことができます。窓の外には雄大な富士山と駿河湾、色鮮やかな庭園が広がり、静岡茶を中心に、静岡の名産品を味わえる特別な空間です。
今回は「茶房夢テラス」のカフェメニューを少しご紹介します。なお、茶房夢テラスの営業時間は17:00までのため、夜景を見ながらの食事はできませんのでご注意ください。
▲よく見ると、ガラスに小さな富士山マークが施されています。
手づくり ゆず茶
静岡県川根本町産の香り高い柚子を使用したお茶。柚子に含まれるビタミンCがたっぷりと含まれており、身体が温まってホッと一息つける1杯です。
抹茶
本山抹茶の優しくもシャープな味わいと、清水の和菓子屋で作られた練りきりとのセットです。
富士山どら焼き
オリジナルの富士山の焼き印が施されたどら焼き。ふっくらとした皮に、ほどよい甘さのつぶ餡がサンドされています。(写真はお茶を別途注文)
静岡うなぎ茶漬け
ふっくらと香ばしい静岡産のうなぎを乗せたお茶漬け。お茶の佃煮、ワサビの茎漬け、なまり節のねぎ和え、お漬物、ほうじ茶、みかんゼリーがセットになっています。
他、世界で名品として認定された山梨商店のLa香寿(ラコウジュ)など、さまざまな静岡茶や静岡の名産品の購入ができます。
絶景のパノラマビュー!展望フロアから屋外展望回廊へ
3階の展望フロアは360℃ガラス張りとなっており、四方八方に広がる壮大な景色を楽しめます。日本平は、富士山や駿河湾を一望できる名勝地で、さらに「日本観光地百選コンクール」で1位に選ばれました。
天候不良で富士山が見えない場合でも、大型モニターに映し出される富士山の映像を通じて、その雄大な姿を感じることができます。展望フロアは土曜日のみ21時まで開放されているので、夜の景色も楽しめます。
▲圧倒的に作りこまれた様子は建造物というより森のインテリアのようです。
展望フロアから外に出ると、約200mの八角形の空中回廊が広がり、まるで空に浮かんでいるような感覚に包まれます。この場所からは、富士山や三保松原、伊豆半島、駿河湾、清水港、そして静岡市街の美しい風景を遮るものなく一望することができます。
晴れた日には、澄んだ空気の中で、自然の中にいるような心地よいひとときを過ごせます。
日本平夢テラスの入場は無料で、屋外回廊は24時間開放されています。開館時間や休館日を気にせず、静岡の美しい景色を存分に堪能できるのが魅力です。さらに、山頂からの夜景は「日本夜景遺産」に認定されており、夜景ファンには特におすすめのスポットです。
毎月第4土曜日には「日本平夜市」が開催され、地元の賑わいを感じながら訪れるのも一興です。
山頂からは、日本平ロープウェイを利用して5分間で久能山東照宮へアクセスできます。車内からは、静岡の広大な風景を空中から一望することができ、その景色は圧巻です。日本平夢テラスを起点に、自然、歴史、文化、そして静岡の美味しい食を楽しんでみてください。
おすすめ記事 : 静岡の自然溢れる日本茶カフェおすすめ5選!カップルにピッタリなお茶デートの楽しみ方
~日本平夢テラスの情報~
住所 | 〒424-0886 静岡県静岡市清水区草薙600-1 |
ホームページ | https://nihondaira-yume-terrace.jp/ |
電話番号 | 054-340-1172 |
電子マネー・カード決済 | 対応済 |
営業時間 | 営業時間 9:00~17:00 土曜日のみ~21:00詳細はホームページにて確認 |
定休日 | 毎月第2火曜日及び年末(12/26~12/31) |
駐車場 | あり |
アクセス | アクセス JR静岡駅からしずてつバス 『日本平ロープウェイ行き』約40分 |
この記事を書いた人 | Norikazu Iwamoto |
経歴 | 「静岡茶の情報を世界に届ける」を目的としたお茶メディアOCHATIMES(お茶タイムズ)を運営。2021~24年に静岡県山間100銘茶審査員を務める。静岡県副県知事と面会。お茶タイムズが世界お茶祭りHP、お茶のまち静岡市HP、静岡県立大学茶学総合研究センターHP、農林水産省HPで紹介される。地元ラジオやメディアに出演経験あり。 |
英訳担当 | Calfo Joshua |
経歴 | イギリス生まれ育ち、2016年から日本へ移住。静岡県にてアーボリカルチャーを勉強しながら林業や造園を務めています。カルフォフォレストリーを運営。日本の自然を楽しみながら仕事することが毎日の恵み。自然に重点を置く日本の文化に印象を受けて大事にしたいと思ってます。 |