GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)は両河内茶の物語を紡ぐお茶屋【静岡県・両河内茶】

OCHATIMES編集部
GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)は両河内茶の物語を紡ぐお茶屋【静岡県・両河内茶】

静岡県清水区両河内の清流・興津川を囲む山間は高品質なお茶の産地です。山間で作られる茶葉は葉が薄くて柔らく茶葉を蒸す工程時間が短くなります。それ故に浅蒸し茶といわれており、両河内の浅蒸し茶は毎年高値で取引されています。そんな両河内の山のお茶を扱うGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)は清水駅から車で40分ほどの場所にあるにも関わらず、沢山の人が訪れるお茶カフェ兼お茶の直売所です。

この記事では「GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)」のカフェメニューの紹介、人々を惹きつけるお茶の魅力の発信について北条社長のインタビューを交えてお伝えしていきます。

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)とは

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)は、2015年11月1日にオープンした両河内のお茶の魅力を伝える茶農家直営カフェ兼直売所兼製茶工場です。運営元はグリーンエイト有限会社。両河内のお茶農家8軒が集まって立ち上げた会社です。

▲和田島にある大きいひょうたんが目印
▲自社工場内の事務所だった場所を3ヶ月ほどかけて改装

内装には古民家の廃材を使用するなど、年季の入った木材を取り入れた落ち着きある独特な雰囲気です。

店内ではGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)のお茶の購入ができます。両河内の茶畑で収穫した新鮮な茶葉を、そのまま発酵させて作る和紅茶が人気です。

棚の正面真ん中から、左に進むほど甘くマイルドな味の和紅茶が置かれており、右に行くほど苦みのある味の和紅茶が置かれています。こうした分かりやすい指標があるおかげで、和紅茶に詳しくない人でも自分好みの味を選ぶことができます。

茶園でお茶を楽しめるGREEN ∞TEATERRACE

GREEN ∞TEATERRACEでは茶畑に囲まれてカフェメニューを楽しむ、茶農家直営カフェならではのお茶体験ができます。


購入したカフェメニューを保冷バックに詰めて、カフェから徒歩10分ほどの距離にあるTEA TERRACEに向かいます。TEA TERRACEまでの道のりをピクニック気分で楽しみましょう。


利用できる時間が限られているので、確実に利用したいのであれば、事前予約がおすすめです。

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)のカフェメニュー

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)では茶農家直営カフェだからこそ作れるノンフレーバー・ノンブレンドのお茶を使用したカフェメニューを提供しています。ラインナップは繊細な味わいのものから、コクと甘みがあるスイーツまで様々。ここでは少しだけそのメニューをご紹介します。


和紅茶パフェ

ソフトクリームの上に振りかけられた茶葉から高級茶産地ならではの心意気を感じる一番人気のパフェ。下にフルーツやタピオカが入っており、食べ進めていくと味わいや食感の変化が楽しめます。

お茶とセットで注文すると、お得なセット料金価格になります。

▲和紅茶パフェとシトラスティーのセット

味も色も変化する地元産バタフライビーのハーブティー

目の覚めるような鮮やかなブルーのお茶にレモンシロップを入れると可愛らしいピンク色に変化します。味だけでなく見た目も楽しめるハーブティーです。(※静岡県内で、バタフライピーのお茶はグリーンエイトカフェだけでなく、chagamaでも楽しむことができます。)


茶氷ピカソ 紅(静岡茶氷プロジェクトの夏限定人気メニュー)

使用されている茶葉は、GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)で販売もされている「和紅茶 ロイヤル」。まずは茶氷のみで食べてみて、次に添え付けのフルーツソース(キウイ、パイン、イチゴ、みかん、カシス)を合わせると、味の変化が楽しめます。

茶畑の土づくりから茶氷のシロップづくりまで、一貫して手掛けている生産者ならではの逸品です。

和紅茶フレンチトースト(期間限定)

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)人気の和紅茶で作った特製シロップをフレンチトーストにかけて食べます。和紅茶シロップの上品な甘味はフレンチトーストとの相性も抜群です。

和紅茶ダークチョコレートパンケーキ(期間限定)

特徴的な苦みのあるGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)の和紅茶ダークを使用したチョコレートパンケーキ。深くてコクのあるチョコレートの甘味はお茶がよく合います。

インタビュー:GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)は両河内茶の物語を伝えるお茶屋

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)社長の北條広樹さんにお話を伺いました。


目指すのはお茶の物語を伝えてお茶の良さを広めていくお茶屋

–GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)について教えてください。

2015年11月1日、両河内にある自社工場内の事務所だった場所を、3ヶ月ほどかけて改装し製茶工場兼カフェ兼直売所としてGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)はオープンしました。

ここに来てい頂いたお客さんに、お茶の楽しさを知ってもらい、世の中にお茶を広めていく。それがGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)のコンセプトになります。

お茶に親しんでもらいたいとの想いからGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)のお茶を収穫している茶園にティーテラスを設けました。これからは「飲料としてのお茶」というだけではなく「産地としてのお茶」という面からも、お茶の魅力を伝えていきたいですね。

カフェの入口の前には黒くペイントした扉があります。この扉の縁にある葉の模様は、茶の葉をスプレーペインティングで写し描いたものです。これもお茶の表現のひとつとして面白い(笑)


▲使用された茶の葉は店の手前に飾られている

お茶屋という本質を大切にしたい

–休日になるとGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)には駐車場に車が入りきらないほどのお客さんが来ていますね。しかし、店側から回転率を上げていこうという様子も見えません。お客さんはゆっくりと寛いでいます。何故なのでしょう?

私はGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)を目的地に、ここまで来て下さるお客さんからは、両河内に着くまでの時間も頂いているのだと思っています。感謝の想いからつい接客の時間が長くなってしまって(笑)

なによりも、私たちがやりたいのはお茶屋なのです。確かに、客単価を意識すれば回転率は悪いかもしれません。ただ、もし回転率を上げたいだけなのであれば、ティースタンドをやれば良いと思います。しかしそれは、私達の目指すお茶屋という本質からはズレてしまいます。

私達は徹底したお客さん目線で考えたい。それが、とても難しいことであることは分かっていますし、もしかしたら理想論なのかもしれない。しかし、私達が突き詰めていきたいのは、そうしたお茶屋であることなのです。

ファン同士が繋がり広めていくGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)の物語

GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)では、リーフ、カフェ、茶畑、工場見学といった日本茶を取り巻く物語を、ひとつのパッケージとして提供しているのです。

私達の紡ぐお茶の物語のファンになってくれた方同志が横に繋がり新しいファンを作る手伝いをしてくれる。真剣にGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)の事を想ってくれるからこそ、時には私達に対して厳しい意見も言ってくれる。

そんなファンの存在は本当に心強く、そして有難いと思っています。


「商い」とは、その言葉の通り本当に奥深いもので、ずっと(飽きない)でい続けなければならない。これから先もGREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)ではファンの皆様が飽きないように、お茶の物語を提供し続けていきまよ!

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GREEN ∞ CAFE(グリーンエイトカフェ)の情報・購入方法

住所 〒424-0403
静岡県静岡市清水区和田島349-4
ホームページ

購入方法

http://www.green8.bz/
instagram https://www.instagram.com/green8cafe/
電話番号 054-395-2203
電子マネー・カード決済 対応済み
営業時間 10:00~16:00
定休日 不定休
駐車場 あり(5台)
アクセス 新東名新清水から車で約10分

 

この記事を書いた人 Norikazu Iwamoto
経歴 「静岡茶の情報を世界に届ける」を目的としたお茶メディアOCHATIMES(お茶タイムズ)を運営。2021~23年に静岡県山間100銘茶審査員を務める。静岡県副県知事と面会。お茶タイムズは世界お茶祭りHP、お茶のまち静岡市HP、静岡県立大学茶学総合研究センターHP、農林水産省HPで紹介されています。地元ラジオやメディアに出演経験あり。

 

英訳担当 Calfo Joshua
経歴 イギリス生まれ育ち、2016年から日本へ移住。静岡県にてアーボリカルチャーを勉強しながら林業や造園を務めています。カルフォフォレストリーを運営。日本の自然を楽しみながら仕事することが毎日の恵み。自然に重点を置く日本の文化に印象を受けて大事にしたいと思ってます。

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