富士山まる茂茶園(後編)

OCHA TIMES
富士山まる茂茶園(後編)
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「静岡茶を世界に発信する意義とは?」

(↓コロナの影響下でもオンライン茶会を開くなどして、茶園から世界中の人々と繋がり交流を絶やさないようにしている)

本多茂兵衛「記事の英訳も進めているようですね、何故ですか?」

―「私は外国人観光客が、せっかく日本に来たのに美味しい日本茶を飲む場所が分からずに帰ってしまう、という実態をニュースで知りました。
しかし、一方で静岡の各地の茶農家にSNSを通じて、外国人観光客が自力で辿り着くという例も沢山あります。レンタカーを借りて自力でそこまで行くことさえあるそうです。
そのことから、静岡茶の英語版に対する需要は間違いなくあると思い英訳に踏み切りました。お茶タイムズの英訳は、お茶を知り、かつ英語が堪能な人に依頼をしています。

本多茂兵衛「なるほど、とてもいい試みだと思います。
日本では他国に比べて高くない値段で美味しい食事が出来るし、店員は客に対して丁寧に頭を下げる。
治安も良く、海外ほどに分かりやすい暴力や差別を受けることもない。昔、13年ほど前にインドに行った時など到着して6時間も立たない間に殴られてメガネが壊れましたよ(笑)。どうやら立ち入り禁止の場所に入ってしまったのが原因だったらしいけれど、もし日本であれば警備員が赤い棒を振って追い払うだけです。
つまるところ日本という国は、海外のゲストにとって本当に割の良い国となっていくのだと思います。
この先もインバウンドが減るという事はないと思います。」

↓ネットを通じて、オンラインで外国の人々にもお茶の成り立ちを伝えるなどしており、コロナ下でも本多さんは活動を止めていない。

本多茂兵衛「ただ、そういったサイトには
「畑にまで来てくれた人にはスペシャルな体験を提供できる」
という情報を載せて欲しいのと同時に
「部外者の立ち入り禁止地域について」
という情報も欲しいですね。

富士市には大淵笹場という場所があります。
そこでは外国人観光客が沢山来るのですが、彼らにはどこが立ち入り禁止の場所かの判断がつかない。
ただ畑を踏み荒らすだけで、現地でお金も使う事なく帰ってしまうので経済も潤わない。そういった問題の解決の為にゾーニングが急務です。このOCHATIMESを見て外国人観光客が直接茶農家に行かれても、時期によってはかえって迷惑になるかもしれません。

◆英語での直接対応可 
◆通訳を介しての間接対応可 
◆直接間接不可

というのも表記しておいたほうが良いと思います。
それと外国人が欲しい情報と日本人が欲しい情報は違うということもあるので、現在のサイトをただ英訳するだけというのでは良くないかもしれない。」

―「確かに日本人は知識を欲しがるが、外国人は教養を欲しがる、という傾向もあるかと思います。特に民度の高い人はリベラルアーツ的な面でも学ぶことに対する姿勢が高いですね。」

本多茂兵衛「私が感じる限りですが、海外の富裕層の方々は国の東西問わず教養深く、文化を学ぶことへの意欲が高いようです。
私のところの体験で日本茶の深い部分を知ることが出来ると非常に感謝されます。

―茶の事が分かった。
―茶の木の成り立ちが分かった。
―学ぶ機会をくれてありがとう、と。」

本多茂兵衛「それが海外のVIPと呼ばれる人達です。
彼らのニーズに応えることで、静岡茶は単なる飲み物ではなく、日本の食文化の一翼を担うものだと捉えていただけます。
これは今後の静岡茶、並びに日本茶の立ち位置を決める重要なことだと考えています。

「OCHATIMESの今後の展望は?」

本多茂兵衛「貴方はこのOCHATIMESを事業化する考えですか?今は勤めているのでしょう、会社員の方が楽だと思いますよ。」

―「確かに会社員の方が楽だというのは、現在は事実かもしれません。しかし、私はもうその時代は終わるのだと思います。
賃金は上がらない。
終身雇用は無くなる。
残業規制がかかり、残業代で稼ぐことはもう出来なくなる。
同一賃金同一労働により正社員の手厚い待遇は、少しずつですが確実に削られていくでしょう。
その先にあるのは更なる増税です。」

本多茂兵衛「戦後、国がかつて日本にいた富裕層から資産を取り上げ人々に分け与えた。そうしてこの国は経済成長の末に誰もが豊かになったと実感できる国になった一方で、文化を支えてきたハイエンドな富裕層が姿を消してしまいました。
一億総中流社会とは、一面では伝統文化の衰退をもたらしてきたのかもしれません。そして今や中流社会そのものが地盤沈下している。
この先、日本全体が貧困化するのは避けられないでしょう。」

―「会社員は時に理不尽な指示にも従う。しかしそれは、正社員でいることにより得られる待遇に、それに耐えるだけの価値があるからです。そこを削れば、理不尽に耐えるメリットがなくなる。若い人ほど指示を順守しなくなってきているのを私も感じています。
この先、会社はどうやって指揮系統を保つのか疑問です。
そう遠くないうちに会社員が安定という時代は終わるでしょう。」

本多茂兵衛「これからは皆が個人事業主のような時代に入るのかもしれないですね。働きたいだけ働いて休みたいだけ休む。そんな労働形態もありかもしれない(笑)」

―「皆黙って耐えて待っていれば、その内どうにかなると思っている人が多い。

私は行動します。」

本多茂兵衛「もう一か所、貴方を案内したい場所があります。」

100年先へと繋ぐ茶の木 五代目本多茂兵衛の考える未来


本多茂兵衛「ここは私のもう一つの畑で、山の中に自生している面白そうなお茶を持ってきて、挿し穂による自家増殖で増やしています。」

―「面白そうな試みですね。ここでは何という品種が栽培されているのですか?」

本多茂兵衛「ここのお茶に名前はありません。
お茶の木には実がなるのですが、それぞれの実から成長する野生の木は全て違った味や香りの木です。
富士山の山中に自生する木の中に、未来の日本茶を支える品種があるかもしれない。
年月をかけて育てていき、これからどういったお茶が作れるのか調べていき、面白いお茶ができたら名前を付けて品種として独り立ちさせてみたいと考えています。」

―「それだと検証結果を出すのに最低でも10年近くはかかりますよ。そんなに長い先を見越してやっているのですか?」

本多茂兵衛「10年や20年は構いません。
どうせ私は死ぬまでお茶を作るのですから(笑)
それにお茶の木は数百年の時を生きる植物、人間よりも長生きなのです。
私が死んでも木は生きていく。それを原料に、私の人生を踏み台にして未来の茶師がかつてない香味の茶を生み出してくれるのなら、未来に生きる人にとって幸せでしょう。

本多茂兵衛「私はこれからの時代を生きる子供達が、人生を楽しめる世界を残したい。
しかし、その為には世界が楽しくないといけないでしょう。
お茶も、楽しく幸せなカタチで繋げていかなきゃいけない。
確かに現状では、この畑はまだ趣味みたいな規模なのかもしれません。
しかし、これが100年先の未来に繋がる。
私の子供の為ですらない、孫の為に繋げていく。
私はよく年配の方々にこう言います。
私は今、私の孫の世代の為に頑張る。
だからあなたたちは、貴方の孫の孫の為に頑張ってほしい。
未来の日本を生きる子孫達が、興味と好奇心を楽しめるような世界を残しましょう、と。」

―「本多さんは他の職業に挑戦してみたいとは思わないのですか?
私は事前に本多さんの活動を調べてきました。優れた生産者でありながら、同時に他にも膨大な数の案件も受け持っている。

(―本多さんの活動を以下に一部列挙-)
国内外のメディア出演・茶事変プロジェクトの監修・お茶のB2B販路の拡大 ・協賛企業探し ・直売所の設置 ・茶の間の設置 ・農作業と観光客のゾーニング ・導線の確保 ・写真スポット設定 ・散策路の設定 ・HP英語化 ・SNS発信強化 ・市民向け体験イベント ・保存会の法人化 ・etc・・・
正直、私は↑↑これを知って血の気が引きましたよ。
本多さんなら、他の分野で絶対にもっと稼ぐことが出来ると思います。」

本多茂兵衛「あはは(笑)確かに稼げたかもしれないね。挑戦してみたいな。
実際、今の茶況は本当に厳しい。茶業者が廃業という選択肢を取る気持ちも分かるんだ。
それでも、なんだかんだいって私はこの日本という国と文化が好きなんだよ。私の行動の理由は、きっとそこに根差しているのだと思う。

本多茂兵衛「これから先も富士山まる茂茶園では、まだまだ沢山の新しい試みをしていきますよ。2020年4月からは近くの古民家を借りて、お茶体験の場を作っています。
「ふじおか茶房」と名付けた場所の和室で、お茶会や土間でお茶造りを行う予定です。

茶園と茶房で体験が完結すれば、工場でお茶の機械が稼働している時期でも、体験の受け入れができる体制が出来る。
将来的には喫茶も行いたいですね。

私は100銘茶協議会の会長をしておりますので、出来る事なら静岡県中山間100銘茶協議会の茶屋を巡っていただけるとありがたいです。
どれも非常に美味しく個性豊かなお茶なので、国内外問わず訪れる方は満足されるでしょうし、すでに体験や見学を受け入れている会員も多くいますよ。」


富士山麓、岳南地域。この地に昭和二年より日本茶を作っている茶師「本多茂兵衛」がいる。
彼は茶を育て、摘み、作り、仕立てて、売る。
加えて、農園でお茶作りの体験をしたり、茶会で日本茶の味わいを楽しんでもらうイベントもこなしている。
きっと今日も忙しくしているのだろう。
未来の日本を生きる子孫達が、興味と好奇心を楽しめるような世界を残す為に。

~富士山まる茂茶園の情報・購入方法・茶園体験の申し込み~

住所 〒417-0841 静岡県富士市富士岡1765
ホームページ

購入方法

茶園体験の申し込み

http://corp.fuji-tea.jp/

(↑富士山まる茂茶園ホームページ)

https://fuji-tea.stores.jp/

(↑オンラインストア。ここから購入できます)

https://chajihen.com/contents/chanoma/fuji-chanoma/

(↑「海と富士山の見える茶園」の体験予約)

instagram https://www.instagram.com/honda_mohei/
電話番号 0545-30-8825
電子マネー・カード決済 クレジットカード対応済み

QRコード決済非対応

営業時間 問い合わせ
定休日 問い合わせ
駐車場 あり(少数台)
アクセス 最寄り駅、新富士駅より車15分

吉原駅より車15分

 

国道1号線富士東インターを降りて北上、県道76号線を北上し、

県道22号線との交差点を直進、坂道手前を右折、赤淵川を渡ってすぐを左折して200m

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