MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の焙煎温度で変化するお茶の世界【静岡県・静岡市】

OCHATIMES編集部
MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の焙煎温度で変化するお茶の世界【静岡県・静岡市】

静岡市中心部に位置する呉服町商店街は、多くのお茶屋が軒を連ねる、お茶屋の激戦区です。今回は、その呉服町通りに佇む、白を基調としたスタイリッシュなお茶カフェ、「MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)」をご紹介します。このカフェでは、ドリンクやティージェラートを通じて、お茶の焙煎温度による香味の変化を体験できるとあって、注目を集めています。

本記事では、「MARUZEN Tea Roastery」の店内の様子や、豊富なカフェメニューの魅力について詳しくお伝えします。

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)とは

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)は、2018年1月に静岡市呉服町にオープンしたお茶カフェです。お店の創業は、70年以上の歴史を誇る老舗製茶問屋、丸善製茶にさかのぼります。現在は、WithFunフード株式会社が運営を手掛けています。

白を基調にしたシンプルで清潔感のある外観は、呉服町通りに並ぶ多くのお茶屋の中で、ひときわ目を引きます。

店のデザインプロデュースを担当するのは、東京を中心にスタイリッシュなデザインで人気を誇るブランド「LUCY ALTER DESIGN」です。

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の他、世界初のハンドドリップ日本茶専門店として有名な東京茶寮や、シングルオリジンティーを専門に扱う煎茶堂東京のプロデュースも手掛けています。

▲「°M(ディグリーマルゼン)」という文字は、マルゼンティーロースタリーでの焙煎の温度を定義したオリジナルの記号です。

1階のカウンターでは、カフェメニューの注文はもちろん、茶葉やお茶請けの購入もできます。

また、カウンターには煎茶堂東京の商品が並び、逆に煎茶堂東京にもMARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の商品が置かれているそうです。


▲煎茶堂東京プロデュースの透明急須は10万個以上売れている人気の品。

2階はカフェスペースとなっており、コンセントやWi-Fiも完備されています。

新提案「焙煎温度帯別にお茶を楽しむ」

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の新しい試みが話題になっています。それは、お茶を焙煎温度帯別に選んで楽しむという新しいスタイルです。


焙煎温度とは、お茶を焙煎する際の温度を指し、低温で焙煎した場合はフレッシュで軽やかな味わいになり、高温で焙煎すると香ばしい風味が引き立ちます。

▲選べる温度帯は「0℃、80℃、100℃、130℃、160℃、200℃」の6種類。茶葉のサンプルも展示されており、その変化を実感することができます。

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)では、店内に併設された焙煎工房で、茶葉を温度帯別に少量焙煎(マイクロロースト)しています。そして、ハンドドリップで丁寧に淹れられたお茶は、フレッシュで香り高い味わいを提供します。

▲使用している茶葉は、静岡県産の最上級一番茶です。
▲1杯ずつハンドドリップする様子は、店の外からガラス越しに見ることができます。

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)は、この「見て・香って・味わう」といった濃厚なお茶の体験を提供しており、海外からも注目されています。実際、カナダの有名なYouTuberも訪れたことがあります。

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)のカフェメニューの紹介

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)では、焙煎温度帯別に一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れたお茶や、お茶の香りを閉じ込めたティージェラートを提供しています。

今回は、MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)のカフェメニューの一部をご紹介します。

▲カウンターで注文を済ませると、渡される番号札代わりのトランプ札を持って待機します。

焙煎温度別ハンドドリップティー

店内の焙煎工房で少量焙煎した茶葉を1杯ずつ丁寧にハンドドリップで抽出した日本茶。茶葉は静岡県産の最上級一番茶を使用しています。

選べる焙煎温度は6通り。

80℃では、豊かな旨味と甘味が堪能できる玉露。100℃へと焙煎温度が上がるにつれて、ふくよかな甘味と渋みの煎茶。160℃からは香り高いほうじ茶になり、最も高い200℃では焦げる寸前の超深煎り(ダークロースト)ほうじ茶と、それぞれ全く異なる味わいが楽しめます

▲HOTかICEかを選べます。

日本茶は玉露以外であれば、清水区両河内産の浅蒸し茶(さっぱりとした清涼感のある香りのお茶)、遠州森町産の深蒸し茶(旨味、コク、渋みに特徴のあるお茶)から選べます。

焙煎温度別ティージェラート

焙煎温度別ティージェラート
0℃(ノンロースト)、80℃、100℃(ライトロースト)、130℃、160℃、200℃(ダークロースト)の6通りの焙煎温度別にティージェラートを選べます。

焙煎温度別にティージェラートを選べるのは世界初の試み。0℃は青々しいフレッシュな味わい、200℃ではチョコレートを思わせるような力強い香ばしさを感じられます。

▲0℃(ノンロースト)では煎茶と抹茶が選べます。

お茶屋がこだわりを持って作るティージェラートは、味わいだけでなく舌触りまで変化。どの焙煎温度帯のお茶からも新しい発見があります。

▲200℃のダークローストティージェラート

ティージェラートの他に、季節のジェラートも用意しており、ギフトボックスとしても販売しています。


ドリンクとジェラートをセットで注文できるシングルセット、ダブルセット、ミニトリプルセットもあります。ハンドドリップティーとティージェラートをペアリングとして楽しんでみるのも良いでしょう。

ティーアフォガード(ドリンクセット)

濃厚なお茶のソースとホワイトクリームジェラートが良くマッチしたお茶屋ならではのスイーツ。温かいお茶のソースを冷たいジェラートにトロリとかけるのが楽しい。お茶のソースは煎茶、玄米茶、ほうじ茶の3種類から選べます。


▲ジェラートには茶葉がふりかけられています

急須で淹れる飲み比べセット

焙煎温度が異なる茶葉を2つ選び、急須で淹れて飲み比べるセットは、淹れ方のレシピ、タイマー、お湯の入ったポットと甘味が付いてきます。誰でも手軽に急須で淹れたお茶の味が楽しめる体験型の飲み比べセットです。


お茶屋が作ったお茶のシロップとかき氷~夏限定~

焙煎温度の異なるお茶シロップ1種類もしくは3種類を、ミニジェラートを添えたふわふわのかき氷にかけて食べる夏限定メニューです。

MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の焙煎温度帯別にお茶を選べる体験は、美味しさは勿論、お茶の味わいがグラデーションのように移り変わる様を堪能できます。

種類が豊富に揃っているので、いろいろ注文してみて皆でシェアしてみるのも面白いでしょう。お洒落なお店なのでシンプルに喫茶としての利用もオススメです。

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MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)の情報・購入方法

住所 〒420-0031 静岡県静岡市葵区呉服町2丁目2ー5
ホームページ http://www.maruzentearoastery.com/
電話番号 054-204-1737
電子マネー・カード決済 対応済み
営業時間 11:00AM – 18:00PM
定休日 火曜
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
アクセス JR静岡駅から徒歩8分

 

この記事を書いた人 Norikazu Iwamoto
経歴  「静岡茶の情報を世界に届ける」を目的としたお茶メディアOCHATIMES(お茶タイムズ)を運営。2021~24年に静岡県山間100銘茶審査員を務める。静岡県副県知事と面会。お茶タイムズは世界お茶祭りHP、お茶のまち静岡市HP、静岡県立大学茶学総合研究センターHP、農林水産省HPで紹介されています。地元ラジオやメディアに出演経験あり。

 

英訳担当 Calfo Joshua
経歴 イギリス生まれ育ち、2016年から日本へ移住。静岡県にてアーボリカルチャーを勉強しながら林業や造園を務めています。カルフォフォレストリーを運営。日本の自然を楽しみながら仕事することが毎日の恵み。自然に重点を置く日本の文化に印象を受けて大事にしたいと思ってます。

 

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