T’s green (ティーズグリーン)と姉妹店omachi(オマチ)が煌びやかに彩るお茶と甘味【静岡県・静岡市】

JR安倍川駅から徒歩10分の場所にある日本茶カフェ「T’s green(ティーズグリーン)」。茶農家から直送される新鮮な深蒸し茶と、丁寧に仕立てられたお茶菓子が評判を呼び、地元はもちろん、遠方からも多くの人が足を運びます。その人気を受けて、2020年2月には静岡市の繁華街に姉妹店「T’s green omachi(ティーズグリーン オマチ)」がオープン。美しいスイーツの盛り付けがSNSで話題となり、特に若い女性を中心に注目を集めています。
本記事では、カフェメニューの魅力や「T’s green」が大切にしているこだわりについて、代表取締役・神谷努さんへのインタビューを交えながら、詳しくご紹介します。
目次
T’s green(ティーズグリーン)とは
T’s green(ティーズグリーン)は、静岡市駿河区鎌田にある日本茶カフェです。代表取締役の神谷努さんの親戚が営む茶農家から直送された、鮮度の高いお茶を提供しています。
【テイクアウト】あり
【住所】静岡県静岡市駿河区鎌田71-14
【アクセス】JR安倍川駅より徒歩約10分 東名静岡I.Cより車で約10分
【駐車場】あり
【電話番号】054-201-1108
【営業時間】10:00~19:00
【定休日】不定休
外観はシックで落ち着いた印象。店内に足を踏み入れると、カウンターに設置された焼き網から香ばしい焼き団子の香りが立ちのぼり、食欲をそそります。
棚にはお茶や茶器が美しく並び、静岡の伝統工芸「駿河和染(するがわぞめ)」の職人・鷲巣恭一郎さんによる茶染め作品も展示されています。実際にT’s green(ティーズグリーン)のお茶が染料として使われたこともあるそうです。
また、T’s green(ティーズグリーン)はメディアでもたびたび取り上げられ、店内には著名人のサインがずらり。地元の小学生からお年寄りまで、日中は幅広い世代で賑わっています。19時まで営業しているため、社会人の方も平日の仕事帰りにふらっと立ち寄って、ほっと一息つくのにぴったりの場所です。
T’s green(ティーズグリーン)のカフェメニュー紹介
静岡・島田市金谷の茶農家から直送される新鮮な深蒸し茶を取り扱う日本茶カフェ「T’s green(ティーズグリーン)」。お茶に合わせて工夫されたお茶菓子の数々も評判で、訪れる人々を魅了しています。
今回は、そんな「T’s green(ティーズグリーン)」の人気カフェメニューをいくつかご紹介します。
月の灯り+抹茶ラテ
秋の夜長に浮かぶ月の情景をイメージした一品。キャラメル焙じアイスで「お月さま」を、抹茶パウンドケーキで「ススキ」を表現。さらに、月の光に照らされた風景を思わせる5種の揚げ団子(塩あんこ、塩キャラメル、揚げ磯部、胡麻と静岡茶、えごま唐辛子)が添えられています。
どの甘味も、まろやかでコク深い深蒸し茶と相性抜群。お茶は一杯目を飲み終えた後、店員に伝えると、もう一杯おかわりをいただけます。
別途注文した抹茶ラテも、ほどよい甘さとすっきりとした後味で飲みやすく、人気の一杯です。
おしるこ・磯部セット
団子2玉入りの甘いお汁粉と、甘じょっぱい磯部焼き団子の組み合わせ。さらに、しょっぱい梅茶と深いコクのある深蒸し茶(おかわり自由)がセットになった、ホッと一息つきたいときにおすすめのリラックスメニューです。
お茶屋のプリンパフェ
静岡茶プリンを中心に、パウンドケーキ、かりんとう饅頭、季節のフルーツ、キャラメルアイス、生クリームが盛り込まれた贅沢なパフェ。お茶のおかわりも自由で、「お茶屋が作ったプリンパフェ」という名にふさわしい、深蒸し茶との絶妙な相性が楽しめます。
贅沢甘味エメラルド
揚げ団子(メニューからお好みで1本選べます)、かりんとう饅頭、本日の静岡茶、生チョコレート、本日のパウンドケーキ、静岡茶プリン、キャラメルほうじアイス、そしてお茶(おかわり自由)という豪華なセット。
焼きたてのお団子のモチモチ感、揚げたてかりんとう饅頭のサクッとした食感を一度に楽しめる、T’s green(ティーズグリーン)ならではの一品です。
するが絢爛(夏限定)
「抹茶」「深蒸し茶」「煎茶」「ほうじ茶」「和紅茶」の5種のかき氷に加え、「塩あんこ」「塩キャラメル」「揚げ磯部」「胡麻と静岡茶」「えごま唐辛子」の5種の揚げ団子をセットにした、夏限定の特別メニュー。
合計10種類の味を食べ比べられ、最後の一口まで飽きずに楽しめます。
なお、T’s greenでは、各メニューごとに提供までにかかる目安時間がメニュー表に記載されています。注文時の参考にしたり、テイクアウトメニューの受け取り時間の目安にしたりと、うれしい配慮です。
T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)とは
T’s green omachi(ティーズグリーン オマチ)は、静岡市葵区七間町にある日本茶カフェ。人気店「T’s green(ティーズグリーン)」の姉妹店として誕生しました。
【テイクアウト】あり
【住所】静岡県静岡市葵区七間町16-7 OMACHIビル 1F
【アクセス】静岡駅から徒歩15分
【駐車場】なし(近隣にコインパーキングあり)
【営業時間】10:00~19:00(オーダーストップ18:30)
【定休日】不定休
【電話番号】054-272-7610
店内は「T’s green(ティーズグリーン)」本店よりも明るく、華やかな雰囲気が特徴です。近隣には飲食店が多く立ち並び、若い女性を中心に、ランチ後のひと息や午後のカフェタイムに多く利用されています。
また、「T’s green(ティーズグリーン)」本店と同様に、お茶や茶器の販売も行っており、一部カフェメニューはテイクアウトにも対応しています。
T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)カフェメニュー紹介
T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)では、茶農家から直送された新鮮な深蒸し茶と、お茶に合う甘味を「T’s green(ティーズグリーン」とはまた違ったスタイルで楽しめるカフェメニューとして提供しています。ここでは、その人気メニューを一部ご紹介します。
煌びやか
わらび餅3種(ほうじ茶・抹茶・和紅茶)、生チョコレート3種、茶葉の佃煮、黒蜜、練乳がセットになったメニュー。さらに、好きなドリンクを1つ選べます。
甘味と塩味のバランスが絶妙で、特に茶葉の佃煮が良いアクセントに。幾通りもの味の組み合わせで、お茶の味わいをさらに引き立ててくれる楽しいセットです。
▲「煌びやか」にある茶葉の佃煮。甘味とお茶の間に丁度良いアクセントのしょっぱさが置かれています。
OMACHIセット
生茶チョコレート、揚げ団子(好みの味を選択)、抹茶ミルクわらび餅、かりんとう饅頭、茶プリンと、選べるドリンクがセットになった贅沢な一品。
華やかな盛り付けは、思わず写真に収めたくなるほど。特にラテには「茶」の文字が描かれており、飲むのが惜しくなる美しさです。
おまちの春色(ほうじ茶バージョン)
いちご、キャラメルアイス、生クリーム、パウンドケーキ、お茶の寒天、わらび餅、小豆、黒蜜、梅昆布茶が層になった、目にも楽しいパフェ。
黒蜜をかけて味の変化を楽しむこともでき、見た目の華やかさだけでなく、味わいの奥深さにも満足できる一品です。ドリンクは好みのものを1つ選べます。
インタビュー:T’s green(ティーズグリーン)のお茶を引き立てる美味しさでお茶の魅力を広めたい
T’s green(ティーズグリーン)代表取締役の神谷努さんにお話を伺いました。
日本茶カフェT’s green(ティーズグリーン)を開いた理由
–まずはT’s green(ティーズグリーン)について教えてください。
もともとこの店は、妻の実家が営んでいる茶農家のお茶を販売する、シンプルなお茶屋としてスタートしました。ただ、お茶だけだとどうしてもお客様の層が限られてしまいます。そこで、お団子などの甘味も提供し、お茶と一緒に楽しんでいただけるスタイルへと転換し、「甘味処 T’s green(ティーズグリーン)」としてリニューアルオープンしました。
今でこそ多彩なメニューをご用意していますが、開店当初は、お団子3種類とイチゴのかき氷しかなかったんです。お客様が、お団子を食べながらお茶を眺めるような、そんなのどかなお店でした。試行錯誤を重ねるなかで、メニューも少しずつ増え、店のコンセプトも次第に固まっていきました。
T’s green(ティーズグリーン)と姉妹店T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)の違いとは
–T’s greenと姉妹店「T’s green omachi」には、どんな違いがあるのでしょうか?
本店・駿河区鎌田のT’s green(ティーズグリーン)は、子どもからご年配の方まで、幅広いお客様が訪れる地域密着型の店舗です。誰にとっても親しみやすく、落ち着いた雰囲気づくりを意識しています。
一方、静岡市の繁華街にある「T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)」は、若いお客様が多い立地ですので、「お洒落」や「高級感」をテーマに、空間デザインやメニューづくりをしています。
–T’s green(ティーズグリーン)とT’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)ではメニュー内容も違うのですか?
はい、T’s green(ティーズグリーン)は、和の要素をベースにした落ち着いたメニュー構成です。近隣にお茶と甘味を楽しめるお店が少ないこともあり、幅広い世代に親しまれています。
一方、T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)は、若い女性を中心としたお客様が多く、華やかでフォトジェニックなメニューが中心です。似たような内容でも、お皿のデザインが違ったり、小さな傘を添えてワクワク感を演出したりと、見た目の印象にもこだわっています。
–店舗の立地を踏まえた工夫がされているんですね。
はい。どちらの店舗も「お茶と甘味が互いを引き立て合うような味付けと構成」を意識していますが、立地によって求められるスタイルは異なります。若いスタッフのアイデアを取り入れながら、工夫を凝らしたメニューがSNSにアップされているのを見ると、みんなで喜んでいます(笑)。
T’s green(ティーズグリーン)からお茶の魅力を発信していく
–お茶屋としてのT’s green(ティーズグリーン)のスタイルについて、他のお茶屋さんとの違いはありますか?
はい。一般的には、茶問屋さんが販売を中心にしながら、徐々にカフェ営業も取り入れていくケースが多いようです。でも、T’s green(ティーズグリーン)は逆で、カフェ営業をベースにお茶の販売を始めた逆転型なんです。
私自身はもともと建築業界で営業をしていたので、お茶のことはまったくの初心者でした。今でも毎日が勉強です。
茶問屋さんから「カフェ営業ってどうやってやるの?」と聞かれることもあれば、私が「卸売ってどうやればいいんですか?」と聞き返したりして、情報交換で盛り上がることもしょっちゅうです(笑)。
お茶は、主役にもなれば、脇役にもなれる懐の深い存在です。T’s green(ティーズグリーン)やT’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)を通じて、お茶の魅力をより多くの人に伝えていきたいですね。
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T’s green(ティーズグリーン)の情報
住所 | 〒421-0133 静岡市駿河区鎌田71-14 |
ホームページ | https://www.facebook.com/ts.green.2013/ |
電話番号 | 054-201-1108 |
電子マネー・カード決済 | 対応済み |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり(3台) |
アクセス | JR安倍川駅より徒歩約10分
東名静岡I.Cより車で約10分 |
T’s green omachi(ティーズグリーンオマチ)の情報
住所 | 〒420-0035 静岡県静岡市葵区七間町16−7 OMACHIビル 1階 |
電話番号 | 054-272-7610 |
電子マネー・カード決済 | 対応済み |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし(近隣にコインパーキングあり) |
アクセス | JR静岡駅より徒歩15分 |
この記事を書いた人 | Norikazu Iwamoto |
経歴 | 「静岡茶の情報を世界に届ける」を目的としたお茶メディアOCHATIMES(お茶タイムズ)を運営。2021~24年に静岡県山間100銘茶審査員を務める。静岡県副県知事と面会。お茶タイムズは世界お茶祭りHP、お茶のまち静岡市HP、静岡県立大学茶学総合研究センターHP、農林水産省HPで紹介されています。地元ラジオやメディアに出演経験あり。 |
英訳担当 | Calfo Joshua |
経歴 | イギリス生まれ育ち、2016年から日本へ移住。静岡県にてアーボリカルチャーを勉強しながら林業や造園を務めています。カルフォフォレストリーを運営。日本の自然を楽しみながら仕事することが毎日の恵み。自然に重点を置く日本の文化に印象を受けて大事にしたいと思ってます。 |